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レビュー一覧 (9件)
Boschさんの投稿レビュー/粕屋町立図書館
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図書
貸出可能
(35人)
1. 慈雨
柚月 裕子‖著
集英社 2016.10
Bosch さんの評価:
前作、「孤狼の血」は警察組織の中で犯罪と戦う熱い男たちを描いて傑作だったが…。
なんと今回、主人公は既に退職しておりお遍路の旅に出ている。このオープニングで意表を突かれたが、読み進めると、
現在進行の誘拐事件、そして主人公が退職後の遍路旅を選ぶことになった過去の事件、それらが少しずつ結びついていく。
ここらは想像できるが、遍路の進行と事件の捜査をする後輩との会話、アドバイスを通じて少しずつ再生していく主人公、そして成長していく若手刑事らが実に見事に描かれていて物語の世界に引き込まれる。
脇に配された人物も陰影が豊かでリアルに描きこまれていて、その思いは切なく涙を誘う。
本格警察ロードームービー(小説だけど…)という珍しい構成だけど、これまた傑作。
四国の美しい景色を背景に描けるので、前作より遥かに映画化に向いている。
前作、「孤狼の血」は警察組織の中で犯罪と戦う熱い男たちを描いて傑作だったが…。な...
貸出不可(未所蔵)
(1人)
2. 自分を超える法
ダイヤモンド社 2011.7
ピーター・セージ 著, 駒場美紀 訳
Bosch さんの評価:
この作者は初めてだが、アンソニー・ロビンズのトレーナーという事で、内容は池田貴将氏などと同様のトニーメソッドとなる。
池田氏より内容が詳しくよりビジネス色が濃厚なので、これは読む人によって評価が変わるかもしれない。
いずれにしろ、アンソニー・ロビンスの哲学に賛同できる人にはお気に入りの一冊となるはずで、私にとっても大切な一冊となった。
この作者は初めてだが、アンソニー・ロビンズのトレーナーという事で、内容は池田貴将...
図書
貸出可能
(8人)
3. ミスター・メルセデス 下
スティーヴン キング‖著 白石 朗‖訳
文藝春秋 2016.8
Bosch さんの評価:
上巻ではもたついた感もあったが、後半一気に話が加速する。それまでは刑事と犯人、それぞれが一章ごとに描かれていたが、ここからドンドン両者の話が絡んでいく。
特に”車爆破”辺りからは意外な展開でラストまで一気読み。
前半のしつこい位にまで描かれた人間関係も、後半の展開の早いサスペンスフルな追跡劇の中でしっかりと活かされている。話の落としどころもよく、ホロリとさせられた。
エドガー賞受賞もだてではなかった。
読み終わった訳者のあとがきを見ると、なんと3部作になるらしい。これは楽しみ!
上巻ではもたついた感もあったが、後半一気に話が加速する。それまでは刑事と犯人、そ...
図書
貸出可能
(13人)
4. QJKJQ
佐藤 究‖著
講談社 2016.8
Bosch さんの評価:
何処にでもいそうな4人家族の女子高生が主人公。
大きく違うのは全員が殺人鬼の殺人一家ということ。
ある日、長男と母親の姿が無くなったことから、少女は事件の真相を探り出す…。
もうこの設定自体が全くありえないうえ、ここから話は二転三転していく。
どうすればこんなストーリーが考え付くのだろう?乙一や小林泰三をもっとダークにしたような感じか。
ただ後半、作者がよく勉強して緻密に会話を組み立てているのはわかるのだけど、語りが長くなり物語が留まるのは残念。ここさえなければ、ラストまで一気に疾走感もあってよかったと思うのだけど。
やはり江戸川乱歩賞受賞は伊達ではない。すでに作者の文章もかなり完成されているし、ストーリーも文句ない。次回作が楽しみな作家がまた一人増えて嬉しい。
何処にでもいそうな4人家族の女子高生が主人公。大きく違うのは全員が殺人鬼の殺人一...
図書
貸出可能
(4人)
5. 11/22/63 上
スティーヴン キング‖著 白石 朗‖訳
文藝春秋 2013.9
Bosch さんの評価:
キングの作品はどうしても濃密な描写に伴って話の展開が遅いのが苦手であまり読んでいない。
しかし、そのキングの初のサスペンス(ハードボイルト?)、しかもアメリカ探偵作家クラブ賞受賞ということで読んでみた。
・・・が、どこまでもキングの世界。とにかく描写が細かい。キャラだけでなく、会話もガジェットも細部まで描きこまれ、それによってキャラは見事に血肉を持ったものになる。
それはわかるが、話の展開が遅すぎる。しかもお約束のような主人公とヒロインの恋愛ドラマなんか退屈で無駄!
映画やドラマのネタがあちこち散らばって、なんとなく映画界におけるタランティーノ作品のような気がする。
確かに好きな人にはいいのだろうが、普通の感覚で読めば、同じホラー系作家でもクーンツなんかの方がはるかに疾走感があって面白い。
果たして下巻で意表を突く展開があるだろうか?
キングの作品はどうしても濃密な描写に伴って話の展開が遅いのが苦手であまり読んでい...
図書
貸出可能
(2人)
6. 生か、死か
HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS 1911 マイケル ロボサム‖著 越前 敏弥‖訳
早川書房 2016.9
Bosch さんの評価:
10年の刑に服してた男が出所日の前日に脱獄、何故?
この掴みで一気に物語に引き付けられる。主人公、主人公を追うために出所させられた同房の男、事件を追うFBI職員、この3人の視点で物語が多角的に描かれる。
しかも現在の逃亡劇だけでなく、過去に主人公が起こしたとされる現金強奪事件の真相を徐々に明らかにしていく展開は見事で、後半一気に謎が解けラストになだれ込む緊迫感の盛り上げ方はうまい。
さらには、横糸となる主人公と最愛の女性、その息子、逃亡中に知り合う女性と娘との関わりなど、ドラマ部分もしっかり出来ているので感情も移入できる。
文章も描きこみがしっかり出来ていて、マイケル・ロブサムという人は初めて読んだが抜群の出来。
こんな練り上げられた作品を読むと日本の作家の粗製乱造ぶりが嘆かわしい。
10年の刑に服してた男が出所日の前日に脱獄、何故?この掴みで一気に物語に引き付け...
図書
貸出可能
(4人)
7. 11/22/63 下
スティーヴン キング‖著 白石 朗‖訳
文藝春秋 2013.9
Bosch さんの評価:
上巻ではもたついた感もあったが、後半一気に話が加速する。それまでは刑事と犯人、それぞれが一章ごとに描かれていたが、ここからドンドン両者の話が絡んでいく。特に”車爆破”辺りからは意外な展開でラストまで一気読み。
前半のしつこい位にまで描かれた人間関係も、後半の展開の早いサスペンスフルな追跡劇の中でしっかりと活かされている。話の落としどころもよく、ホロリとさせられ、エドガー賞受賞もだてではなかった。
読み終わった訳者のあとがきを見ると、なんと3部作になるらしい。これは楽しみ!
上巻ではもたついた感もあったが、後半一気に話が加速する。それまでは刑事と犯人、そ...
図書
貸出可能
(7人)
8. やり抜く力
人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける アンジェラ ダックワース‖著 神崎 朗子‖訳
ダイヤモンド社 2016.9
Bosch さんの評価:
この作者は初めてだが、アンソニー・ロビンズのトレーナーという事で、内容は池田貴将氏などと同様のトニーメソッドとなる。
池田氏より内容が詳しくよりビジネス色が濃厚なので、これは読む人によって評価が変わるかもしれない。
いずれにしろ、アンソニー・ロビンスの哲学に賛同できる人にはお気に入りの一冊となるはずで、私にとっても大切な一冊となった。
この作者は初めてだが、アンソニー・ロビンズのトレーナーという事で、内容は池田貴将...
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(9人)
9. ミスター・メルセデス 上
スティーヴン キング‖著 白石 朗‖訳
文藝春秋 2016.8
Bosch さんの評価:
キングの作品はどうしても濃密な描写に伴って話の展開が遅いのが苦手であまり読んでいない。しかし、そのキングの初のサスペンス(ハードボイルト?)、しかもアメリカ探偵作家クラブ賞受賞ということで読んでみた。
が、どこまでもキングの世界。とにかく描写が細かい。キャラだけでなく、会話もガジェットも細部まで描きこまれ、それによってキャラは見事に血肉を持ったものになる。
それはわかるが、話の展開が遅すぎる。しかもお約束のような主人公とヒロインの恋愛ドラマなんか退屈で無駄!
映画やドラマのネタがあちこち散らばって、なんとなく映画界におけるタランティーノ作品のような気がする。
確かに好きな人にはいいのだろうが、普通の感覚で読めば、同じホラー系作家でもクーンツなんかの方がはるかに疾走感があって面白い。果たして下巻で意表を突く展開があるだろうか?
キングの作品はどうしても濃密な描写に伴って話の展開が遅いのが苦手であまり読んでい...
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