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レビュー一覧 (1件)
PQさんの投稿レビュー/東松山市立図書館
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図書
(13人)
1. 書いてはいけない
日本経済墜落の真相 森永 卓郎‖著
三五館シンシャ フォレスト出版(発売) 2024.3
PQ さんの評価:
陰謀論ブームに便乗しようというのか、とにかく酷い本。
1.ジャニーズ事務所
筆者はジャニーズ事務所とマスコミを批判しているが、テレビに出演していた自身はジャニーズ事務所の問題をいつ知り、いつから発言するようになったのか?黙視してきたマスコミと同じではないのか?
2.ザイム真理教
財務を担当する省庁が健全財政を目指すのは当然。実際には財政出動はこれまでも行われている。
政治家が有権者の歓心を得るために税負担を増やさずにバラマキを積み重ねた結果が、現在の日本の財政状況。
太平洋戦争で莫大な戦費を公債で調達し、戦後にどう返したか?預金封鎖と新円切り替え(国民の資産の差し押さえ)、空前絶後の大増税が行われた。
「国債の暴落もハイパーインフレも起きていない」と書いているが、これも勉強不足。国債が暴落していないのは経常収支が黒字(特に海外に投資した利子など第一次所得収支が大幅黒字)だから。何かあれば(現実的か非現実的は別として)海外から資産を引き上げれば済むだけの資産があるということ。(近年は貿易収支の赤字が問題となっており、経常収支も楽観できない。)海外からは「このままでは円は暴落する恐れがある」言われている。
3.日航123便墜落事故
「自衛隊がミサイル訓練中に誤って日航機の尾翼を損傷させた」という荒唐無稽なО氏の説を信じている。民間航空機が飛ぶ空域で、なぜ自衛隊機がミサイル発射訓練を行ったのか?安全面でも機密保持の面(ミサイルは開発中だったとのこと)でも、別空域で行うのが当然。仮に空域が重なっていたとして、レーダーで他の飛行機を捉えることもせず、目視でミサイルを発射した?О氏の説はメチャクチャ。しかも「現場を特殊部隊が焼き払った」と書いている。子供だましにもならない。
あまりにバカバカしくなって、4.日本経済墜落…は読みませんでした。
そもそも、この本の内容が本当に「書いてはいけない」タブーならば、出版しても流通ルートに乗ることはなく、新聞広告も掲載されないはず。筆者と出版社の「売れるなら何でもやる」という考えが見えてきます。
陰謀論ブームに便乗しようというのか、とにかく酷い本。1.ジャニーズ事務所筆者はジ...
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三五館シンシャ フォレスト出版(発売) 2024.3