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もう逃げない。
いままで黙っていた「家族」のこと
ビジネス社 2019.8
和歌山カレー事件林眞須美死刑囚長男
∥著
(1人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012365746>
貸出可 / 1F西壁/915マ-999 / / /916/ワ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-8284-2115-5
13桁ISBN
978-4-8284-2115-5
書名ヨミ
モウ ニゲナイ
副書名ヨミ
イママデ ダマッテ イタ カゾク ノ コト
著者ヨミ
ワカヤマ カレー ジケン ハヤシ マスミ シケイシュウ チョウナン
分類記号
916
価格
¥1500
出版者ヨミ
ビジネスシャ
大きさ
19cm
ページ数
214p
一般件名
犯罪人
一般件名
家族
抄録
21年前の朝、ぼくは「殺人犯」の息子になっていた-。1998年7月に発生した「和歌山毒物混入カレー事件」の“犯人”として逮捕された林眞須美死刑囚の長男が、「罪と罰」そして「生きること」の本当の意味を明かす。
著者紹介
1987年和歌山市生まれ。会社勤めをしながら、主にツイッター、ならびに各種メディアを通じて母の様子やカレー事件についての情報を発信。
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著者はてとも誠実でしっかりした人のようである
(2021/06/30)
中務光人/池田市立図書館
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著者は、「和歌山毒物混入カレー事件」の犯人として逮捕された林眞須美死刑囚の長男。
事件がおこった時、姉が各々中学3年生と2年生、著者が小学校5年生、そして妹が4歳。
そしてこの書が発行されたのが、著者32歳の頃。
母眞須美容疑者の逮捕後、兄弟は高校を中退~卒業するまで(障害はないのに)養護学校で暮らし、ここから小・中・高校に通うことになる。その後、著者は社会に出て就職と離職、女性との出会いと別れを経験することになるが、そのいずれでも事件が影をもたげる。養護学校にいる子供たち、学校での子供たちとその親らは、当然のように著者につらくあたることが多いが、本来、それから守るべき、養護学校や学校の先生たちも、同様の態度を示す。そんな中、一部の人は著者にやさしく接する・・・
そんな経験談の中に、事件自体のことがちりばめられていて、著者は「母が殺人犯であること」に疑いの目を持ち、報道されていることの一部が事実でないことを指摘し、母が犯人でないことに希望を託している。
私は、この本を2021年 6月、著者のお姉さんが「長女を虐待または、虐待されるのを見逃したあげく、下の子と無理心中をした」という事件の後に読んだ。兄弟にはつらい現実があるのだろう。どんな現実であったのか、知りたいということの他に、勇気を持って本を書いている著者をわずかにでも応援したいという気持ちもあって、地元図書館にあるのはわかりつつ、購入して読んでみた。
結果はとてもよい本だった。意外だったのは、学校の先生たちも多くは味方でない。そして日頃から感じていることであるが、マスコミの無神経な取材活動が、著者たち兄弟を事件のあとまでもつらい立場に立たせている。マスコミ関係の人たちこそ、この本を読むべきと思う。
著者について、最も感じたことは、誠実であること。そして物事をきっちり見極める態度のすばらしいことである。母の無実を願っているが、無実を盲信しているわけでなく合理的な疑問を投げかけているということである。
私も、この事件は、状況証拠が揃っているので、まちがいないだろうと思っていたし、今でも、やはり犯人の可能性が高いとは思っているが、犯人と決めつけるには、やはり無理があるのではないかと思っている。少なくとも、警察の強引な方向づけがさなされていて、それが犯人像を強調しすぎている面は否めないのではないだろうかと想像している。
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貸出可 / 1F西壁/915マ-999 / / /916/ワ/ / 帯出可
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中務光人/池田市立図書館
事件がおこった時、姉が各々中学3年生と2年生、著者が小学校5年生、そして妹が4歳。
そしてこの書が発行されたのが、著者32歳の頃。
母眞須美容疑者の逮捕後、兄弟は高校を中退~卒業するまで(障害はないのに)養護学校で暮らし、ここから小・中・高校に通うことになる。その後、著者は社会に出て就職と離職、女性との出会いと別れを経験することになるが、そのいずれでも事件が影をもたげる。養護学校にいる子供たち、学校での子供たちとその親らは、当然のように著者につらくあたることが多いが、本来、それから守るべき、養護学校や学校の先生たちも、同様の態度を示す。そんな中、一部の人は著者にやさしく接する・・・
そんな経験談の中に、事件自体のことがちりばめられていて、著者は「母が殺人犯であること」に疑いの目を持ち、報道されていることの一部が事実でないことを指摘し、母が犯人でないことに希望を託している。
私は、この本を2021年 6月、著者のお姉さんが「長女を虐待または、虐待されるのを見逃したあげく、下の子と無理心中をした」という事件の後に読んだ。兄弟にはつらい現実があるのだろう。どんな現実であったのか、知りたいということの他に、勇気を持って本を書いている著者をわずかにでも応援したいという気持ちもあって、地元図書館にあるのはわかりつつ、購入して読んでみた。
結果はとてもよい本だった。意外だったのは、学校の先生たちも多くは味方でない。そして日頃から感じていることであるが、マスコミの無神経な取材活動が、著者たち兄弟を事件のあとまでもつらい立場に立たせている。マスコミ関係の人たちこそ、この本を読むべきと思う。
著者について、最も感じたことは、誠実であること。そして物事をきっちり見極める態度のすばらしいことである。母の無実を願っているが、無実を盲信しているわけでなく合理的な疑問を投げかけているということである。
私も、この事件は、状況証拠が揃っているので、まちがいないだろうと思っていたし、今でも、やはり犯人の可能性が高いとは思っているが、犯人と決めつけるには、やはり無理があるのではないかと思っている。少なくとも、警察の強引な方向づけがさなされていて、それが犯人像を強調しすぎている面は否めないのではないだろうかと想像している。