主人公、二宮彰はサイコパスで弁護士という職業にも
拘らず、平然と殺人を繰り返していた。
ある日、怪物のマスクを被った男に突然斧で襲われる。
二宮は助かったものの、怪物マスクの男は斧で人を
殺し、叩き割った頭から脳の一部を持ち去る猟奇殺人を
繰り返す。

全ては26年前に起こった〔静岡児童連続誘拐殺人事件〕
に端を発していた。
脳外科医、東間翠は誘拐した子どもたちの頭に
脳チップを埋め込み、サイコパスを作り出していた。
犯人はその被害児童だった剣持武士。

剣持は成人後、妻を保険金目的で殺害し
刑事と揉めた際に殴られた事で脳チップが壊れ、
正常な感性が戻る。
東間による脳手術を受けた被害児童たちを調べ
サイコパスを根絶やしにすべく殺害を繰り返して
いたのだった。

グロテスクな描写が大の苦手な私が一気に読めた
スピード感ある展開が良かった。