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資本主義はなぜ自壊したのか
「日本」再生への提言
集英社インターナショナル 集英社(発売) 2008.12
中谷 巌
∥著
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貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1011727151>
貸出可 / 1F棚30/319カ-338.1 / / /332/ナ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-7976-7184-1
13桁ISBN
978-4-7976-7184-1
書名ヨミ
シホン シュギ ワ ナゼ ジカイ シタ ノカ
副書名ヨミ
ニホン サイセイ エノ テイゲン
著者ヨミ
ナカタニ イワオ
分類記号
332.06
価格
¥1700
出版者ヨミ
シュウエイシャ インターナショナル
出版者ヨミ
シュウエイシャ
大きさ
20cm
ページ数
373p
一般件名
資本主義
抄録
リーマン・ショック、格差社会、無差別殺人、医療の崩壊、食品偽装。すべての元凶は「市場原理」だった! 構造改革の急先鋒であった著者が記す、懺悔の書。グローバル資本主義の本質とは何かを明らかにする。
著者紹介
1942年大阪生まれ。ハーバード大学博士。三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長。多摩大学教授、同大学ルネッサンスセンター長。一橋大学名誉教授。著書に「痛快!経済学」など。
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規制のない自由すぎる経済に対する批判の書
(2020/08/23)
中務光人/池田市立図書館
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かつて自由闊達だった頃の米国で生活し、経済学を学んだ著者は、その頃米国で主流であった新自由主義経済を信奉し、日本でも政府の研究会・会議で 「自由な経済」 ・ 「小さな政府」 の旗振り役の1人であった。
しかし、その後の (1) 不安定な世界経済 (2) 格差の拡大 (3) 環境汚染の拡大 などを見るに付け、それまでの考えを改め、自由すぎる経済の弊害を指摘し、政府の介入を促す考えにかわっていったという。
具体的な提言としては、格差縮小のため、消費税を還付つきで大幅な増税・税方式の基礎年金、ベーシックインカムなどの検討。
また、デンマークの素晴らしい労働環境を例示し、日本も不安定な非正規労働者をなんとかしなければならないと訴えている。
その他、環境政策・福祉に対する国の関与などについても提言している。
問題点、将来への提言。全て、現在の政府があまり考えていないような、しかしオーソドックスでよい提言だと思う。
消費税の増税も、税金の使い道にもよるが、むしろ格差是正につながるのだということは、私達国民もしっかり理解しておかなければいけないと思う。
ただ、この書の中で、アメリカのキリスト教と開拓精神が、環境破壊や他者への思いやりが少ないことにつながっていること。日本の古来からの 「自然界に宿る神々にまつわる信仰心が環境を守り、また日本という島国が他者への思いやりをはぐくんできた」 という著者の主張に多くのページが割かれているのは、どうかと思った。
最後に、著者の言葉を原文のまま引用してみる。
「いまさらすべての自由を諦め、計画経済体制や鎖国体制に戻ることはできない。
『自由』という禁断の実を食べた我々はそのために与えられる罰を甘受しながら、
しかし、その罰が致命的なものにならないうちに、『自由』の一部を統制に委ねる
覚悟が必要である。」
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貸出可 / 1F棚30/319カ-338.1 / / /332/ナ/ / 帯出可
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中務光人/池田市立図書館
しかし、その後の (1) 不安定な世界経済 (2) 格差の拡大 (3) 環境汚染の拡大 などを見るに付け、それまでの考えを改め、自由すぎる経済の弊害を指摘し、政府の介入を促す考えにかわっていったという。
具体的な提言としては、格差縮小のため、消費税を還付つきで大幅な増税・税方式の基礎年金、ベーシックインカムなどの検討。
また、デンマークの素晴らしい労働環境を例示し、日本も不安定な非正規労働者をなんとかしなければならないと訴えている。
その他、環境政策・福祉に対する国の関与などについても提言している。
問題点、将来への提言。全て、現在の政府があまり考えていないような、しかしオーソドックスでよい提言だと思う。
消費税の増税も、税金の使い道にもよるが、むしろ格差是正につながるのだということは、私達国民もしっかり理解しておかなければいけないと思う。
ただ、この書の中で、アメリカのキリスト教と開拓精神が、環境破壊や他者への思いやりが少ないことにつながっていること。日本の古来からの 「自然界に宿る神々にまつわる信仰心が環境を守り、また日本という島国が他者への思いやりをはぐくんできた」 という著者の主張に多くのページが割かれているのは、どうかと思った。
最後に、著者の言葉を原文のまま引用してみる。
「いまさらすべての自由を諦め、計画経済体制や鎖国体制に戻ることはできない。
『自由』という禁断の実を食べた我々はそのために与えられる罰を甘受しながら、
しかし、その罰が致命的なものにならないうちに、『自由』の一部を統制に委ねる
覚悟が必要である。」