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この世でいちばん大事な「カネ」の話
蔵書数: 2冊 貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1020790547>
貸出可 / 書庫児童書 / / /159/サ/YA / 帯出可
敷島図書館 <420387920>
貸出可 / 児童閉架 / / /159/サ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-652-07840-2
13桁ISBN 978-4-652-07840-2
書名ヨミ コノ ヨ デ イチバン ダイジ ナ カネ ノ ハナシ
著者ヨミ サイバラ リエコ
叢書名ヨミ ヨリミチ パンセ
分類記号 159.7
価格 ¥1300
出版者ヨミ リロンシャ
大きさ 20cm
ページ数 234p
一般件名 人生訓(青年)
学習件名 物の見方・考え方
学習件名ヨミ モノ ノ ミカタ カンガエカタ
学習件名 生き方・考え方
学習件名ヨミ イキカタ カンガエカタ
学習件名 お金
学習件名ヨミ オカネ
抄録 「働く」はもっと、「しあわせ」につながっていい。だから、歩いていこう。自分の根っこを忘れないために。「貧乏」は、札束ほどにリアルだった…。切れば血が出る、読めば肉となるサイバラの物語。
児童内容紹介 カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ、ああそれなのに…。経済学者やカネの地獄を見ないものには決して語れない、そんな、カネと労働のリアルを見つめ、人生の根本を哲学する書。
著者紹介 1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒業。大学在学中に「ちくろ幼稚園」でデビュー。「ぼくんち」で文藝春秋漫画賞、「上京ものがたり」「毎日かあさん」で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。
目次
  生まれる場所を、人は選ぶことができない。
第1章 どん底で息をし、どん底で眠っていた。「カネ」がないって、つまりはそういうことだった。
  だとしたら、ねえ、どう思う?
  人って、生まれた環境を乗り越えることって、本当にできるんだろうか。
  「カネ」はいつも、魚の匂いがした/新しい町、新しい「お父さん」/オカマのリョウくんと観た映画/戦場みたいな家、盗むか死ぬかの子どもたち/「暴力」と「貧困」が居場所を奪う/町から出て行く女の子、町にとどまる男の子/何にもなくても、認められたかった。何にもなくても、好きになってほしかった。/真夜中のドーナッツ/お父さんが、行ってしまった日/子ども時代の終わりに
  「最下位」の人間に、勝ち目なんてないって思う?
第2章 自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。
  でもね、「最下位」の人間には、「最下位」の戦い方ってもんがあるんだよ。
  高校を退学になった女の子/「お前は世界でいちばんいい子だ」/自分を守るために噓をつく大人たち/めざすは、ヘタウマのイラストレーター/手には、なけなしの百万円/上京。そして、デッサンの日々/「寝たきり浪人」と、こってりワル汁/最下位による、最下位からの戦い方/予備校生の売り込み屋/下請けの下請けは、ノーギャラだった/プライドでメシは食えません/エロ本。「何でもアリ」のワンダーランド。/天賦の才能よりも「サービス精神」/他人が、キミのことを教えてくれる。/捨てた故郷がわたしにくれたもの/「カネ」を稼ぐこと、「自由」になること
第3章 ギャンブル、為替、そして、借金。「カネ」を失うことで見えてくるもの。
  あぶくみたいに、あっという間に消える「カネ」。
  ただの情報、架空のデータみたいに思える「カネ」。
  世の中には、汗水たらして働いた手で直接つかむ以外にも、いろんな種類の「カネ」があった。
  マンション一室、買えました。/ギャンブルの師匠、銀玉親方登場/欲をかいてる時点で、もう負けだ/カネに対する「キレイ」の姿勢/人間は、引き返せない生き物である/借金。地獄への片道キップ/為替なんて、しょせんバクチだ!?/世界を動かす豆腐屋たち/手で触れる「カネ」、触れない「カネ」/自分のベースはどこにある?/姿を消した友だち/子ども時代からの金銭感覚/「カネ」って、つまりは「人間関係」だ。
  自分は何に向いているのか。
第4章 自分探しの迷路は、「カネ」という視点を持てば、ぶっちぎれる。
  自分はいったい、何がしたいのか。
  深い迷いで身動きができなくなっているキミを、「カネ」が外の世界へと案内してくれる。
  「カネのハナシ」って下品なの?/育った町の、それぞれの「ぼくんち」/通貨の単位は「のり弁」だった。/必修科目としてのアルバイト/収入と「がまん」のバランス/逃げちゃってもかまわない!/自分の「真ん中」はどこにあるのか
第5章 外に出て行くこと。「カネ」の向こう側へ行こうとすること。
  人が人であること。
  人が人であることをやめないこと。
  貧しさの、負のループを越えた向こう側に、人は行くことができるんだろうか。
  人ひとり殺すと、いくらですか?/スモーキーマウンテンの子どもたち/ごはん、やきそば、菜っ葉と豚肉/奪われないこと、外に出て行くこと/グラミン銀行が試みていること/そして、「鴨ちゃん」のこと
おわりに
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ストレートな言葉がわかりやすい!!
(2024/08/01)
時津図書館一般書担当/時津町立図書館
『毎日かあさん』の著者が自身の生い立ちを基に「カネ」を中心に生き方についての考えを述べています。貧しい幼少期を経て上京し、漫画家として生活できるようになり、戦場カメラマンだった元夫と出会い、共に貧しい外国の子ども達を見て思うこと。少し乱暴ともいえるストレートな語り口は言いたいことがわかりやすく、しっかりと伝わってくると思います。
大人はもちろん、これから社会に出ていく若者たちにぜひ読んでほしいです。(香)

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