夢の超特急こと、新幹線の誕生に尽力したのは、時の国鉄総裁であった十河信二(の大英断)と、D51生みの親にして、新幹線プロジェクトをすすめていた島秀雄の二人が有名だが、この物語は、その二人の下にいた多くの技術者たちの活躍を、国鉄で働くことになった青年の視点から描かれる。

タイトルの零が表すのは、言わずと知れた零戦で、その零戦の設計に携わった男や、陸軍で通信の研究に関わった男たちが、今度は0系の設計へ尽力する。



史実を元にしたフィクションだが、「プロジェクトX」さながらで、非常に楽しめる作品。