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ガラスの殺意
双葉社 2018.8
秋吉 理香子
∥著
(12人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012328389>
貸出可 / 1F棚14/913.6ア-オウ / / /913.6/ア/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-575-24112-9
13桁ISBN
978-4-575-24112-9
書名ヨミ
ガラス ノ サツイ
著者ヨミ
アキヨシ リカコ
分類記号
913.6
価格
¥1500
出版者ヨミ
フタバシャ
大きさ
20cm
ページ数
322p
抄録
記憶障害の女性にかけられた殺人容疑。死んだのは父母を亡き者にした通り魔だった。ぼやける意識に翻弄される捜査陣。真相にたどり着くことはできるのか? 『小説推理』連載を加筆、改題し単行本化。
著者紹介
ロヨラ・メリマウント大学大学院にて、映画・TV製作修士号取得。「雪の花」でYahoo!JAPAN文学賞受賞。ほかの著書に「暗黒女子」「婚活中毒」など。
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若い女性が号泣しそうなミステリー
(2021/01/21)
はるちゃん/小郡市立図書館
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高次脳機能障害で20〜30分しか記憶を維持出来ない主人公〔柏原麻由子〕が人を殺したと自ら警察に電話をかけて自首するところから物語が始まる。
本当に麻由子が犯人なのか?
夫〔光治〕の不可解な行動の意味するものは?
実の母親のように寄り添い、親身に麻由子の世話をする〔米森久江〕の目的は?
といったミステリー要素に加え、捜査に当たった女性刑事〔桐谷優香〕の母親の介護問題とリンクさせながら話は進んでいく。
真犯人が分かってハイ、お終い · · · ではなく、胸に迫るラストが印象的。
映画化されたら若い女性の7割は目と鼻を真っ赤にして帰りそう。
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対照的な記憶
(2018/10/14)
あめんぼう/東温市立図書館
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事故により記憶障害になった女性が、自分が人を殺したと警察に電話してきた。
殺された男は以前、彼女の両親を殺害しており、その復讐として彼女は殺人をおかしたと言う。
それを本人は記憶しておらず、その事を語ったのは彼女の夫。
彼は彼女が記憶をなくす原因となった事故をおこした張本人だった。
40代なのに、今も自分の事を高校生か20代だと思っている妻に20年以上連れ添ってきた献身的な夫。
だが、自分も認知症の母親をかかえる女刑事は彼が妻をまるで犯人にしたてたがっているような気がして、彼に疑いをもつようになる。
本当に記憶障害の女性は男性を殺したのかー。
そんな折、彼女の知り合いだという女性が現れて事態は急変する。
いつものように読みやすい文章で、冒頭部分からひきつけられ、ずっと面白く読む事ができた。
タイトルのガラスというのはどういう事だろう?と思ったら、ガラスのようにもろい記憶の事らしい。
最初は「ガラスの記憶」というタイトルだったようで、その方が個人的にはしっくりくるなと思った。
この本で考えたのは記憶というものについて。
主人公の女性は記憶をなくして短い時間の記憶しかたもつ事ができない。
同じようにもう一人の主人公の女刑事の母親も認知症で記憶が曖昧になっている。
でも、どこかで正気に戻ったり記憶が戻る場面もあったりして、全く何もかも忘れているという訳でもない。
それと対照的に、作中では20年以上、同じ事をずっと記憶にとどめて、それを人生の中心として生きてきた人がいる。
全く違う両者なのに、どちらも悲しく不幸な事だと思った。
そして、それはその人を取り巻く周囲の人間もー。
ガラスのようにもろい記憶では自分が何者かさえも分からず不安で恐いだろうし、ずっと同じ記憶を抱えるのもつらい。
楽しい事もつらい事も、今の自分を良くするような記憶ばかりをとどめておけたらいいのに・・・なんて、虫のいい事を思ったりした。
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本当に麻由子が犯人なのか?
夫〔光治〕の不可解な行動の意味するものは?
実の母親のように寄り添い、親身に麻由子の世話をする〔米森久江〕の目的は?
といったミステリー要素に加え、捜査に当たった女性刑事〔桐谷優香〕の母親の介護問題とリンクさせながら話は進んでいく。
真犯人が分かってハイ、お終い · · · ではなく、胸に迫るラストが印象的。
映画化されたら若い女性の7割は目と鼻を真っ赤にして帰りそう。
あめんぼう/東温市立図書館
殺された男は以前、彼女の両親を殺害しており、その復讐として彼女は殺人をおかしたと言う。
それを本人は記憶しておらず、その事を語ったのは彼女の夫。
彼は彼女が記憶をなくす原因となった事故をおこした張本人だった。
40代なのに、今も自分の事を高校生か20代だと思っている妻に20年以上連れ添ってきた献身的な夫。
だが、自分も認知症の母親をかかえる女刑事は彼が妻をまるで犯人にしたてたがっているような気がして、彼に疑いをもつようになる。
本当に記憶障害の女性は男性を殺したのかー。
そんな折、彼女の知り合いだという女性が現れて事態は急変する。
いつものように読みやすい文章で、冒頭部分からひきつけられ、ずっと面白く読む事ができた。
タイトルのガラスというのはどういう事だろう?と思ったら、ガラスのようにもろい記憶の事らしい。
最初は「ガラスの記憶」というタイトルだったようで、その方が個人的にはしっくりくるなと思った。
この本で考えたのは記憶というものについて。
主人公の女性は記憶をなくして短い時間の記憶しかたもつ事ができない。
同じようにもう一人の主人公の女刑事の母親も認知症で記憶が曖昧になっている。
でも、どこかで正気に戻ったり記憶が戻る場面もあったりして、全く何もかも忘れているという訳でもない。
それと対照的に、作中では20年以上、同じ事をずっと記憶にとどめて、それを人生の中心として生きてきた人がいる。
全く違う両者なのに、どちらも悲しく不幸な事だと思った。
そして、それはその人を取り巻く周囲の人間もー。
ガラスのようにもろい記憶では自分が何者かさえも分からず不安で恐いだろうし、ずっと同じ記憶を抱えるのもつらい。
楽しい事もつらい事も、今の自分を良くするような記憶ばかりをとどめておけたらいいのに・・・なんて、虫のいい事を思ったりした。