謎解きとしては面白く読めた。一つの事件(カリスマ性のある女子高生の死)が、いろいろな面をもっており、どれが本当なのかわくわくしながら読めた。タッチとしては、少女漫画を読んでいるようで、「こんな女子高ないだろう！」と感じるのが少し残念。

カリスマ女子高生の死をテーマに同じサークルの生徒たちが短編小説を作り朗読会で発表する。
それぞれが自分に疑いが向かないようにするため友だちを陥れる虚実織り交ぜた小説を作り、相手の目の前で淡々と朗読するところが怖い。
真犯人の犯行の動機がありきたりだったのが残念。

文学サークルで起きたある事件に対して、メンバーがそれぞれ用意したその件に関する小説を朗読していく。

それぞれの作品が違う視点で違う解釈で語られていて、
朗読される小説自体が面白い。

そして最後に明かされる事件の真相。
ラストまできっちり楽しめる作品だった。