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引き抜き屋 2
  • 鹿子小穂の帰還
  • PHP研究所 2018.3
  • 雫井 脩介∥著
  • (13人)
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊 予約件数: 0件
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資料の状況
竜王図書館 <1012312151>
貸出可 / 1F棚16/913.6サ-タ / / /913.6/シ/2 / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-569-83765-9
13桁ISBN 978-4-569-83765-9
書名ヨミ ヒキヌキヤ
著者ヨミ シズクイ シュウスケ
分類記号 913.6
価格 ¥1800
出版者ヨミ ピーエイチピー ケンキュウジョ
大きさ 20cm
ページ数 395p
内容 内容:引き抜き屋の苦心 引き抜き屋の報復 引き抜き屋の帰還
抄録 腕利きのヘッドハンターとして実績を積む小穂。そんな小穂のもとに、かつて自分を追い出した父の会社「フォーン」が経営危機との情報が入り…。『WEB文蔵』連載に加筆・修正し、改題。
著者紹介 1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。「栄光一途」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。「犯人に告ぐ」で大藪春彦賞を受賞。ほかの著書に「検察側の罪人」など。
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読後感がいい
(2018/07/26)
あめんぼう/東温市立図書館
読み終えての感想はとにかく読後感がいい!ということ。
ただ、読んでいる時に夢中になって読んでいたかというと、それはそうでもない。

この下巻では、3話に分かれていて、最初の話はバッグ製造販売会社の跡継ぎを決める話。
2話目は外食産業とメガネチェーン店の重役とを引き合わせる話。
そして、3話は主人公の父親の経営する会社の危機、主人公の帰還という話になっている。
その中で違和感があったのは2話目。
ものすごく個性的な登場人物たちがいて、その人物を中心にすえた話になっているが、何となくその人物たちの変さだけが際立って、それがこの話に必要だったのかな?と思ってしまう。
話の結末も何となく消化不全だったし。
全体的にどことなくチグハグな感じがした。

ただ、終始、主人公の女性には好感をもてた。
役員をしていた会社を追い出されたにも関わらず、それにいつまでもこだわらず、与えられた自分のフィールドで基盤を築いていく、その素直な姿、仕事や人に対するカンの良さみたいなのに好感がもてた。
それと、彼女の帰還する会社がアウトドア用品の会社だというのも何となくセンスいい。
アウドドア用品は冒険者の後押しをするアイテムなんだなって思うし、それが主人公の冒険する、という話に合っている。

親娘ともに痛い思いはした訳だけど、ヘッドハンティングされて会社の乗っ取りを企てていた専務は彼女の成長の後押しをしたと言える。
人はずっと同じ場所にいると見えないものもあるし、最初はそれで良くても、周囲が変ると閉塞感を感じたり違和感に通じたりもする。
風穴というのが必要な場所もあるんだと思う。

面白い!とまでは思えなかったけど、そんな風にいろいろ考えさせられる話で、人にオススメしやすい本だなと思う。

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