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引き抜き屋 1
鹿子小穂の冒険
PHP研究所 2018.3
雫井 脩介
∥著
(12人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012312144>
貸出可 / 1F棚16/913.6サ-タ / / /913.6/シ/1 / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-569-83741-3
13桁ISBN
978-4-569-83741-3
書名ヨミ
ヒキヌキヤ
著者ヨミ
シズクイ シュウスケ
分類記号
913.6
価格
¥1700
出版者ヨミ
ピーエイチピー ケンキュウジョ
大きさ
20cm
ページ数
353p
内容
内容:引き抜き屋の代理 引き抜き屋の微笑 引き抜き屋の冒険
抄録
会社を潰すのはヘッドハンターか!? ビジネス界の「かけひき」や「裏切り」「騙し合い」をテーマに一人の女性の奮闘と成長を描く。『WEB文蔵』連載に加筆・修正し、改題。
著者紹介
1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。「栄光一途」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。「犯人に告ぐ」で大藪春彦賞を受賞。ほかの著書に「検察側の罪人」など。
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(2018/07/21)
あめんぼう/東温市立図書館
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引き抜き屋ー今の言葉で言えば、ヘッドハンターとして、はからずも働く事となった女性の話。
主人公はアウトドア製品を扱う会社の令嬢。
彼女は取締役として父親の会社で働いていたが、ヘッドハンティングされて会社にきた役員と折り合いが悪く、武者修行の名目で会社を出されてしまう。
そして、父親の伝手で引き抜き屋として働く事に。
最初に彼女が担当した案件は、有名なアパレル会社で働く女性とカーテン・カーペットメーカーの人事担当者を引き合わせる仕事。
ろくな仕事のノウハウもないまま、最初の仕事をした彼女はその後も、新店舗を出すホテル業の社長と自身の店舗をいくつも持つレストラン経営者、経営不振のスポーツ用品会社と大胆なリストラをしてきた男性の仲を取り持つ仕事をして、引き抜き屋の仕事が面白いと思うようになる。
引き抜き屋なんて古臭い言葉だけど、この本ではヘッドハンターというよりもこの言葉の方がしっくりきてると思う。
この本の中でも語られるように、ヘッドハンターというと、何となく外資系の会社のイメージ、スマートでかっこいいイメージだけど、実際は「お見合いおばさん」のような仕事。
人と企業とを結びつける。
それは最初は自分の人脈から始まって、そこから少しずつ、人の縁で人脈を広げていく。
そして、自身の人を見る目を磨くという事にかかっている。
それは単に優秀な人材をあてがえばいいというものでなく、企業や経営者の求める者を見抜く眼が必要とされる。
割と泥臭い仕事なんだな・・・と思ったし、そこから見えてくる人間関係やそれぞれの思惑や事情も人間くさい。
その人物の学歴や経歴といった字面だけでは決して見えない、その人の裏の一面が見えてくるというのも良かった。
私はこういった企業小説のような社会派の小説が苦手であまり読まないけど、これは引き抜き屋という仕事を通して一人の女性の成長姿を描いており、引き抜き屋という仕事自体も読めば読むほど興味深いもので、それなりに面白く読めた。
書いてある事が興味深いのもあるけど、文章の力も大きいと思う。
読みやすく、登場人物たちもさりげなくキャラが立っている。
この本、このままテレビドラマになりそう。
やはり、書く人によっては、私のようにこんな小説が苦手な人間にも読めるんだなぁ・・・と感心した。
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あめんぼう/東温市立図書館
主人公はアウトドア製品を扱う会社の令嬢。
彼女は取締役として父親の会社で働いていたが、ヘッドハンティングされて会社にきた役員と折り合いが悪く、武者修行の名目で会社を出されてしまう。
そして、父親の伝手で引き抜き屋として働く事に。
最初に彼女が担当した案件は、有名なアパレル会社で働く女性とカーテン・カーペットメーカーの人事担当者を引き合わせる仕事。
ろくな仕事のノウハウもないまま、最初の仕事をした彼女はその後も、新店舗を出すホテル業の社長と自身の店舗をいくつも持つレストラン経営者、経営不振のスポーツ用品会社と大胆なリストラをしてきた男性の仲を取り持つ仕事をして、引き抜き屋の仕事が面白いと思うようになる。
引き抜き屋なんて古臭い言葉だけど、この本ではヘッドハンターというよりもこの言葉の方がしっくりきてると思う。
この本の中でも語られるように、ヘッドハンターというと、何となく外資系の会社のイメージ、スマートでかっこいいイメージだけど、実際は「お見合いおばさん」のような仕事。
人と企業とを結びつける。
それは最初は自分の人脈から始まって、そこから少しずつ、人の縁で人脈を広げていく。
そして、自身の人を見る目を磨くという事にかかっている。
それは単に優秀な人材をあてがえばいいというものでなく、企業や経営者の求める者を見抜く眼が必要とされる。
割と泥臭い仕事なんだな・・・と思ったし、そこから見えてくる人間関係やそれぞれの思惑や事情も人間くさい。
その人物の学歴や経歴といった字面だけでは決して見えない、その人の裏の一面が見えてくるというのも良かった。
私はこういった企業小説のような社会派の小説が苦手であまり読まないけど、これは引き抜き屋という仕事を通して一人の女性の成長姿を描いており、引き抜き屋という仕事自体も読めば読むほど興味深いもので、それなりに面白く読めた。
書いてある事が興味深いのもあるけど、文章の力も大きいと思う。
読みやすく、登場人物たちもさりげなくキャラが立っている。
この本、このままテレビドラマになりそう。
やはり、書く人によっては、私のようにこんな小説が苦手な人間にも読めるんだなぁ・・・と感心した。