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老い蜂
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012445365>
貸出可 / 1F棚15/913.6オオーコ / / /913.6/ク/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-488-02846-6
13桁ISBN 978-4-488-02846-6
書名ヨミ オイバチ
著者ヨミ クシキ リウ
分類記号 913.6
価格 ¥1900
出版者ヨミ トウキョウ ソウゲンシャ
大きさ 20cm
ページ数 370p
抄録 友安小輪は謎の老人の執拗ないやがらせに怯えていた。一方、都内の若夫婦が老爺に襲われ、夫が死亡し妻は行方不明になる事件が起きる。刑事の佐坂は消えた女性の行方を追うが…。『ミステリーズ!』連載を単行本化。
著者紹介 新潟県生まれ。「ホーンテッド・キャンパス」で第19回日本ホラー小説大賞読者賞、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞する。他の著書に「死刑にいたる病」など。
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老人だから恐い
(2021/10/09)
あめんぼう/東温市立図書館
若い夫婦が何者かに襲われ、夫は死亡、妻は連れ去られるという事件が起きる。
事件を追うのは自身も子供の頃に姉を殺害された経験をもつ刑事。
やがて、事件を追う内に、20年前に若い女性が一人の男に殺される連続殺人が関係した事が分かる。
さらに、別の話で、見知らぬ老人につきまとわれる二人の女性の話。
それも殺人事件に関係した事が見えてくる。

どちらかと言うと、いつもの櫛木理宇さんのオーソドックスなストーリーのパターンという感じだった。
酷い事件が起きる。
その事件を追う刑事も過去に身内を殺されるという経験をしている。
だから、通りいっぺんの捜査でなく、自身の経験と重ねながら事件を追う。
今回はいつものような酷い暴行、殺害の様子は描かれていない代わりに、女性が老人につきまとわれ、嫌がらせを受ける様子が描かれている。
それは、女性ならば誰もがこんな事をされたら嫌だというものだけど、その気持ちを周囲の男性は分かってくれない。
軽くあしらわれる様子に見ていてヤキモキした。
老人だから・・・と言うけれど、老人だからこそ余計に気持ち悪いというのもある。
いくつになっても若く美しい女性に欲情する、それをストーカーという形で表す、というのに醜さを感じた。

犯人も結末も私には読めなかった。
いつものように、その結末よりも若い女性が男性(年老いた男性を含めて)の欲望の対象としか見られていないという描写が生生しくリアルで、あっという間に読めてしまった。

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