日本でも、本格的なＳＦが復活したのを感じさせる本。円城塔のデビュー作『Self-Reference ENGINE』や、ジーン・ウルフの傑作である『ケルべロス第五の首』を思わせる、ハードＳＦならではの不可解さ。しかし、リーダビリティーは、あまり良くない。今後、作家として、そのあたりは良くなるように成長していくだろう。ＳＦ(日本の)の未来を感じさせる内容の本。