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証言集関東大震災の直後 朝鮮人と日本人
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012329379>
貸出可 / 2F文庫 / /B/210.6/シ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-480-43536-1
13桁ISBN 978-4-480-43536-1
書名ヨミ ショウゲンシュウ カントウ ダイシンサイ ノ チョクゴ チョウセンジン ト ニホンジン
著者ヨミ ニシザキ マサオ
叢書名ヨミ チクマ ブンコ
分類記号 210.69
価格 ¥900
出版者ヨミ チクマ ショボウ
大きさ 15cm
ページ数 413p
一般件名 朝鮮人虐殺事件(1923)
抄録 関東大震災の直後に起きた、朝鮮人虐殺事件についての証言集。芥川龍之介、折口信夫、志賀直哉、黒澤明ら文化人、市井の人々、子供の作文、公的史料が伝える約180編を収録する。
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浅川巧の視点から
(2018/10/27)
ゲンゴロウ/甲斐市立図書館
『そんなはずはない、信じられない』
浅川巧は日記にこう記した。関東大地震に乗じた朝鮮人騒擾を報じた新聞を、浅川は握りしめていた。
 息子宗理の手をひいて「焼けどまり」まで来た柳宗悦は、数人の日本人が一人の朝鮮人を叩きのめす様に『ひでえことしやがる』と憤った(柳宗理の回想)。そして二か月後、柳夫妻は「被災朝鮮人救援チャリティーコンサート」のため朝鮮に向かう。
 ここで挫折中断していた「朝鮮民族美術館」開設のための活動も、再開された。11月に朝鮮総督府を訪れ、翌年春の開設が決まった。場所は、朝鮮総督府庁舎の裏、李氏朝鮮王宮の一角「京福宮」だ。
 つまり、朝鮮民族美術は、過去と現在の統治空間に閉じ込められてしまった。果たして何人の市井の朝鮮人が「朝鮮民族美術館」を訪れることができただろうか。「地震と六百回を超えた余震と虐殺」に恐怖し帰国した数万の朝鮮人に、朝鮮総督府は緘口令を発令した。そして、従前以上に意識的に日鮮融和に取り組む。「朝鮮民族美術館」は日鮮融和の具体化の一つだといえるだろう。
 
 なお、本書に収録された吉野作造については、後世に伝えるべきことが書かれていない。吉野たちがおこなった「朝鮮人被殺被傷状況調査」は、大日本帝国時代は公開不可とされた。日本国となり日本人による調査がはじめて公となった。p.112から113にかけて吉野のおこなった調査を記載するスペースはあり、編者はあえて載せないと判断されたのだろうか。


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