「自己複製し、自身の様々なバージョンで１つの問題に群がり、超高速で計算を行い、２４時間３６５日動き続け、フレンドリーさを装い、死んだふりをし……。人工超知能（ＡＳＩ）は隔離されたままの状態に満足せず、その衝動と知能故我々の世界に進出して人類の存在を危機にさらすだろう」
「ＡＩ研究の趨勢は、安全性に関する影響を考えるよりも、可能性を追求して単にテクノロジーを実現することへと傾いている」

――便利さだけに喜んでいてはいけないのかもしれない。今でも、機械に支配されつつある人々が増殖しているように感じるのだが。

サイバー戦争が起こりつつあるのか
「アメリカの国家安全保障局（NSA）とイスラエルの秘密機関が共同してスタックスネット（機械を破壊する目的のウィルス）を開発し、イランの核施設を攻撃。１０００台から２０００台の遠心分離装置を故障させ、イランの核兵器開発計画を２年分後退させたとされている」

　送電網のデバイス、交通信号、原子力発電所、石油・ガスのパイプライン、水処理施設、工場の生産ラインなどあらゆる種類のハードウエアを制御している監視制御データ収集システムにスタックスネットが侵入すると……、それは今にも可能であり、恐ろしい結末が考えられる。
　かといって、何ができるわけでもない小さな存在が、私です。