主人公と伯母のやりとりをずっと読んでいてたくなる。伯母のサバサバとした厳しめな態度と人間らしい弱さのギャップが好き。著者が描くこの伯母のような老婦人がいたら素敵だと思う。

軽い感じで犯罪に走った玲斗にクスノキの番人をすることが
条件としてその状況から救った叔母の千舟。
それから千船の厳しい指導教育が始まる。
だんだんと玲斗の言動と素行そして、思考が成長していく。

本題のクスノキの番人とはどういうことなのか。そして、
新月と満月に行われる「祈念」とはなんなのかと、
スルスル読んでしまう。
東野圭吾氏の思考の深さは極上だ。

大好きな作家の本だから読みました。なかなか読みきれない感じで、いつもの東野作品のノンストップで読了とはならず残念。

　易しく書かれた作品、特に１０代の方に薦めたい、直ぐに読了すると思います。
　小さな世界で描かれた内容で映像化しやすそうな感じですがそれでも面白い。
　著者の作品にしては感動して涙してしまいました。
　上手く表現できませんが、結局初老の自分にも楽しめましたので皆さんにも勧めたい本です。

推理小説とは別の作者の世界を楽しめる。神社の不思議なクスノキの世話を仰せつかった玲斗。満月と新月に祈念に来る人々のお世話をする仕事であるが内容は全く知らされていない。伯母の千舟と過ごす中で、玲斗が成長していく様子が爽やかさを醸し出す。

主人公はリストラにあい、その会社に窃盗を働いて刑務所に入る事になった若い男性。
そこを母親の姉だという人物が現れて、保釈金を払い刑務所行は免れる。
叔母さんはお金持ちで、グループ会社の代表を務めている。
叔母は彼に仕事を与えてくれる。
それは「クスノキの番人」という仕事。
古くて大きなクスノキに祈念をしに来る人々の対応をするーそんな仕事を任される事になる。
クスノキに祈願・・・でなく、祈念をするというのはどういう事なのか。
何も分からないまま仕事をしていく内に何となく祈念に来る人々の法則のようなものが見えてくる。
さらに、祈念に来る人々との交流を通してそれがはっきりしていく。

いい話だとは思うけど、私には特に響かなかった。

「その木に祈れば願いが叶う」
「祈念」とは何か？を主人公と探す話でした。
主人公の成長、人とひととの触れ合い。
心温まるストーリです！！泣けます。
南方神社の"クスノキ"を頭に思いうかべながら読みました！！
映像化希望します☆ミ

東野圭吾の作品としては、ナミヤ雑貨店の奇蹟と同じジャンルの心温まる物語である。クスノキの秘密の謎解きとクスノキの番人を命じられた若者の心の成長が面白い。