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殺人依存症
幻冬舎文庫
く-18-5
幻冬舎 2020.10
櫛木 理宇
∥著
(2人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
予約件数: 0件
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敷島図書館 <411201221>
貸出可 / 一般文庫 / /B/913.6/ク/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-344-43025-9
13桁ISBN
978-4-344-43025-9
書名ヨミ
サツジン イゾンショウ
著者ヨミ
クシキ リウ
叢書名ヨミ
ゲントウシャ ブンコ
分類記号
913.6
価格
¥790
出版者ヨミ
ゲントウシャ
大きさ
16cm
ページ数
397p
抄録
6年前に息子を亡くした捜査一課の浦杉は、その現実から逃れるように刑事の仕事にのめりこむ。そんな折、連続殺人事件が勃発。捜査線上に、実行犯の男達を陰で操る女の存在が浮かび上がる。彼女は一体何者なのか-。
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本当の強者
(2021/09/16)
あめんぼう/東温市立図書館
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都内で女子高生が暴行、殺害されるという事件が起きる。
その後、ほどなくして小学生の男児が暴行、殺害される。
自分の子供も同じように暴行、殺害された過去を持つ刑事は事件を追う。
そこからネットで仲間を集めて痴漢をしていた男共とその男達を痴漢だけでなく、残虐な暴行、殺害行為にまで誘導した存在が見えてくる。
男達を操っていたのは一人の中年女。
やがて、女の魔の手は刑事の周辺にも及ぶー。
いつものように引き込まれ、読まされる内容だった。
とにかく、いつもの如く被害者の暴行された様子がむごたらしくて、ただ小説を読んでるだけなのに顔が歪んだ。
もっと酷い暴力描写を読んでも何も思わない事もあるのに・・・。
この作者のその部分の書き方は巧みだと思う。
あまりにひどいからこそ、後の話が伝わってくるし、ドキドキハラハラする。
設定もストーリーも今までの定石にあてはまらないもので、中盤まで読んでも先が読めなかったし、時々出てくる伏線のストーリーにもすっかり騙された。
この話では加害者も被害者も酷い性的虐待、暴力を受けている。
この物語のある人物は言っている。
「人じゃなくなればなんでもできる」
そして、性的虐待は身体は生きていても心が死ぬのだとも別の人物が語っている。
だから加害者は怪物なんだー。
怪物を生むのは救いようのない家庭環境。
これでは心を殺すしか生きようがないと思う。
もちろん、加害者に同情はしてないけれど。
彼女の酷い状況とは比べようもないけど、私は今職場でかなりひどい嫌がらせにあっている。
やり返したいと思う事もあるし、心は怒りでいっぱいになるし、帰ったらその怒りをぶちまけている。
それと反対に、その人が可哀相だと思う時もあるし、同じ土俵に立たないようにしようと努力もしている。
自分が耐え難い事をされたからそれをやり返す。
ましてや関係ない他人にそれをぶつける。
それは怪物のように強く思えるかもしれないけど、本当は自分で止める事のできる人の方がその何万倍も強く勇気があるのだと思う。
やられっぱなしで自分は弱い・・・と思っている人ほど、実は強い人なんじゃないかとこの小説を読んで思った。
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貸出可 / 一般文庫 / /B/913.6/ク/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
その後、ほどなくして小学生の男児が暴行、殺害される。
自分の子供も同じように暴行、殺害された過去を持つ刑事は事件を追う。
そこからネットで仲間を集めて痴漢をしていた男共とその男達を痴漢だけでなく、残虐な暴行、殺害行為にまで誘導した存在が見えてくる。
男達を操っていたのは一人の中年女。
やがて、女の魔の手は刑事の周辺にも及ぶー。
いつものように引き込まれ、読まされる内容だった。
とにかく、いつもの如く被害者の暴行された様子がむごたらしくて、ただ小説を読んでるだけなのに顔が歪んだ。
もっと酷い暴力描写を読んでも何も思わない事もあるのに・・・。
この作者のその部分の書き方は巧みだと思う。
あまりにひどいからこそ、後の話が伝わってくるし、ドキドキハラハラする。
設定もストーリーも今までの定石にあてはまらないもので、中盤まで読んでも先が読めなかったし、時々出てくる伏線のストーリーにもすっかり騙された。
この話では加害者も被害者も酷い性的虐待、暴力を受けている。
この物語のある人物は言っている。
「人じゃなくなればなんでもできる」
そして、性的虐待は身体は生きていても心が死ぬのだとも別の人物が語っている。
だから加害者は怪物なんだー。
怪物を生むのは救いようのない家庭環境。
これでは心を殺すしか生きようがないと思う。
もちろん、加害者に同情はしてないけれど。
彼女の酷い状況とは比べようもないけど、私は今職場でかなりひどい嫌がらせにあっている。
やり返したいと思う事もあるし、心は怒りでいっぱいになるし、帰ったらその怒りをぶちまけている。
それと反対に、その人が可哀相だと思う時もあるし、同じ土俵に立たないようにしようと努力もしている。
自分が耐え難い事をされたからそれをやり返す。
ましてや関係ない他人にそれをぶつける。
それは怪物のように強く思えるかもしれないけど、本当は自分で止める事のできる人の方がその何万倍も強く勇気があるのだと思う。
やられっぱなしで自分は弱い・・・と思っている人ほど、実は強い人なんじゃないかとこの小説を読んで思った。