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相田家のグッドバイ
  • Running in the Blood
  • 幻冬舎 2012.2
  • 森 博嗣∥著
  • (2人)
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊 予約件数: 0件
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資料の状況
竜王図書館 <1011898754>
貸出可 / 1F棚18/913.6ヒ-モリ / / /913.6/モ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-344-02135-8
13桁ISBN 978-4-344-02135-8
書名ヨミ アイダ ケ ノ グッドバイ
副書名ヨミ ランニング イン ザ ブラッド
副書名原綴 Running in the Blood
著者ヨミ モリ ヒロシ
分類記号 913.6
価格 ¥1500
出版者ヨミ ゲントウシャ
大きさ 20cm
ページ数 228p
抄録 母は父と結婚して以来、燃えるゴミ以外のゴミを一度も出したことがない-。普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。最後に息子がしたことは破壊だったか、それとも供養だったのか? 森博嗣による書き下ろし家族小説。
著者紹介 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究する傍ら執筆した小説「すべてがFになる」で、96年メフィスト賞を受賞し、作家デビューする。
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森博嗣の死生観が凝縮した一冊。コアなファンの貴方に。
(2020/06/05)
チルダ/菊陽町図書館
 単行本で228ページ。たいして長い話ではない。小品である。そして話はやたらと淡々と進んでゆく。もしもこの本が初めて読む森博嗣であったら、なんだかつまらん話だなと途中でギブアップしかねない。僕的には、森博嗣にチャレンジする際には、腰を据えて最初からなら「すべてがFになる」から始まる一連のシリーズを、とりあえずお試しであれば「スカイ・クロラ」シリーズか「ヴォイド・シェイパ」シリーズをお勧めしておく。
 理系ミステリィなどと評される事が多い森博嗣であるが、彼の本当の魅力はそんなところには無いと僕は思っている。じゃあ何処が良いのかというと、一言では難しいのだが。それは垣間見える死への渇望であったり、身体的接触を伴わない愛情表現であったり、「口を斜めにする」というジェスチャーであったりして、そしてそれを積み上げた先にあるものは、決して理系でもなくプログラマチックなシナリオでもない、ある意味真逆の極めて文学的な何か、ではないだろうか。
 この本の内容は、どこ迄が事実でどこからが創作なのかは判然としないが、彼のファン(もちろん僕もだ)が好きな要素がたっぷりと詰まっている。正直に申し上げるが、ラストでは泣いてしまった。誰にもわかってもらえなくて結構。大好きな一冊である。

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