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絶叫
光文社 2014.10
葉真中 顕
∥著
(12人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012041859>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-334-92973-2
13桁ISBN
978-4-334-92973-2
書名ヨミ
ゼッキョウ
著者ヨミ
ハマナカ アキ
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
コウブンシャ
大きさ
20cm
ページ数
522p
抄録
私を棄てたこの世界を騙す-。貧困、ブラック企業、保険金殺人、孤独死…。鈴木陽子という平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く姿を描く。ノンストップ・ミステリー。
著者紹介
1976年東京生まれ。児童向け小説「ライバル」で角川学芸児童文学賞優秀賞を受賞。「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー。
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声なき絶叫
(2018/09/11)
あめんぼう/東温市立図書館
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初めて読んだ作者の本。
期待せずに読んでいたら意外にも面白く、惹きつけられてあっという間に読み終えてしまった。
この物語の主人公は二人の女性。
一人は自宅アパートの一室で自殺した女性。
もう一人はそれが自殺なのか他殺なのかを探る女刑事。
自殺した女性の話は彼女の生い立ちーつまり過去から、刑事の話は現在から彼女の過去を探っていくという形で時間をさかのぼって描かれている。
そして、その二つの話が彼女の死の真相をもってつながるという形式になっている。
二人の女性は過去に失敗した経験があり、それがトラウマになっている。
特に、亡くなった女性は失敗つづきで人生ずっと下降線をたどっている。
人間の最初に躓くと中々そこから這い上がる事は難しい。
生まれて最初の人間関係はほとんどの人は家族だと思うけど、その家族とうまくいかないという記憶はその後の人生に大きく影響する。
そして、成長する中で自分を変えられるような人と出会わなければずっとそれが尾を引いてしまう。
亡くなった女性は最初はどこにでもいるような平凡な少女だったのに、家庭環境から彼女の人生は狂ってしまう。
その後に出会った人間も彼女を利用する人間ばかりで、彼女を傷つけるばかり。
この本のタイトルは「絶叫」だけど、読んでいて思ったのは、この自殺した女性はほとんど声をあげていないという事。
理不尽な事をされて怒りを覚えてもそれを口に出して言う事がほとんどない。
だから、彼女の心の中には絶叫が常にこだましていたんだろうと思う。
私も言いたい事が言えず、やりたい放題やられる方だからよく分かる。
でも、私の場合はどこかで堪忍袋の緒がブチッとキレて相手にぶつけて、そして全てから逃げたり、切ったりして失う。
そこが、この女性とは違う。
彼女は自分が手にしたものを何とか失わまいと必死で生きている。
この話は自殺女性の過去を語る話は「私は」でも「陽子は」でもなく、「あなたは」と語られている。
それを見て、「ああ、この女性に自分自身を重ねて見よという事かな」と思って読んでいたら、そうでない真相が隠されていた。
それはこの話の最後の最後に分かる事で「ああ、それで・・・」と思った。
結末としては人によって取り方が分かれると思う。
人によって希望を感じる人がいるかもしれないけど、私はどうにも明るい未来や希望を感じられなかった。
自分で未来を切り開いたとも言えるかもしれないけど、ここから人間変われるだろうか・・・と思う。
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嫌ミスだけではないお話。
(2023/08/22)
ハンセン/和泉市立図書館
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最後まで読み進めて行くと単純に嫌ミスのお話ではなくて、どんでん返しが最後にあり、少し鳥肌もんでした、ドラマ版もあるので見比べてみようかと思います。
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貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
期待せずに読んでいたら意外にも面白く、惹きつけられてあっという間に読み終えてしまった。
この物語の主人公は二人の女性。
一人は自宅アパートの一室で自殺した女性。
もう一人はそれが自殺なのか他殺なのかを探る女刑事。
自殺した女性の話は彼女の生い立ちーつまり過去から、刑事の話は現在から彼女の過去を探っていくという形で時間をさかのぼって描かれている。
そして、その二つの話が彼女の死の真相をもってつながるという形式になっている。
二人の女性は過去に失敗した経験があり、それがトラウマになっている。
特に、亡くなった女性は失敗つづきで人生ずっと下降線をたどっている。
人間の最初に躓くと中々そこから這い上がる事は難しい。
生まれて最初の人間関係はほとんどの人は家族だと思うけど、その家族とうまくいかないという記憶はその後の人生に大きく影響する。
そして、成長する中で自分を変えられるような人と出会わなければずっとそれが尾を引いてしまう。
亡くなった女性は最初はどこにでもいるような平凡な少女だったのに、家庭環境から彼女の人生は狂ってしまう。
その後に出会った人間も彼女を利用する人間ばかりで、彼女を傷つけるばかり。
この本のタイトルは「絶叫」だけど、読んでいて思ったのは、この自殺した女性はほとんど声をあげていないという事。
理不尽な事をされて怒りを覚えてもそれを口に出して言う事がほとんどない。
だから、彼女の心の中には絶叫が常にこだましていたんだろうと思う。
私も言いたい事が言えず、やりたい放題やられる方だからよく分かる。
でも、私の場合はどこかで堪忍袋の緒がブチッとキレて相手にぶつけて、そして全てから逃げたり、切ったりして失う。
そこが、この女性とは違う。
彼女は自分が手にしたものを何とか失わまいと必死で生きている。
この話は自殺女性の過去を語る話は「私は」でも「陽子は」でもなく、「あなたは」と語られている。
それを見て、「ああ、この女性に自分自身を重ねて見よという事かな」と思って読んでいたら、そうでない真相が隠されていた。
それはこの話の最後の最後に分かる事で「ああ、それで・・・」と思った。
結末としては人によって取り方が分かれると思う。
人によって希望を感じる人がいるかもしれないけど、私はどうにも明るい未来や希望を感じられなかった。
自分で未来を切り開いたとも言えるかもしれないけど、ここから人間変われるだろうか・・・と思う。
ハンセン/和泉市立図書館