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ウェンディのあやまち
光文社 2018.4
美輪 和音
∥著
(4人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 1冊
貸出可能数: 0冊
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竜王図書館 <1012316681>
貸出中 / 1F棚18/913.6ヒ-モリ / / /913.6/ミ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-334-91218-5
13桁ISBN
978-4-334-91218-5
書名ヨミ
ウェンディ ノ アヤマチ
著者ヨミ
ミワ カズネ
分類記号
913.6
価格
¥1700
出版者ヨミ
コウブンシャ
大きさ
19cm
ページ数
305p
抄録
客にのめり込んだキャバクラ嬢、結婚を迫られる女、ラブホテルの清掃員。3人の女を繫ぐ、幼児置き去り餓死事件の真実とは…。巧妙に仕組まれた伏線と謎が絡み合う、ノンストップ・ミステリー。
著者紹介
東京都生まれ。青山学院大学卒。2010年「強欲な羊」で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞しデビュー。大良美波子名義で、ホラー映画「着信アリ」シリーズなどの脚本を手がける。
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(2018/06/14)
あめんぼう/東温市立図書館
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ずっと読みたいと思っていた作者の本。
・・・と言ってもこの人の本はまだ1冊しか読んでないけど・・・。
何せ寡作な作者で中々新作が出ないから忘れかけていた。
今回新刊本で見つけて即読んだ。
読み終えての感想は、期待を裏切らない本だったの一言。
この本の登場人物は主に3人の女性。
キャバクラで働いている時に知り合った男性と同棲を始めた、両親との確執を抱える千里。
殺処分されかかった動物を救助し、周囲には優しいと言われる杏奈。
彼女は結婚を控えていてその男性と同棲中。
まるで自分に罰を与えるように生きている、ラブホテルの清掃員として働く女性。
この3人の女性の話がそれぞれ描かれる前、物語の冒頭で幼い姉弟が両親の育児放棄により、弟は餓死、姉も重体というニュースが書かれている。
だから読んでいて、その酷い事をしたのはどの女性だろう?と自然に思いながら読み進める。
だから物語に引き込まれるし、その真相が分かる様もまるで解けていくという感覚で、実に自然だった。
読み終えて思ったのは何で罪悪感を感じる人は被害者の方なんだろう?ってこと。
もっと周囲に労わられてもいいはずの存在なのに、「もっと自分が何かできなかったか?」と責めて・・・。
それにひきかえ、加害者とは、加害者という意識もなく、むしろ自分こそが被害者だという顔をする。
それは漂白されたようなさっぱりしたものや無邪気な子供のようだったりする。
この物語では今まで聞いた事なかった毒の存在について書かれている。
私は人を傷つけて、その事に自覚がない人間はその毒のようなものだと思う。
最後の最後までどうなっちゃうんだろう?とハラハラしたけど、結末は本当に良かった。
そうなんだな・・・と思う。
罪悪感がないという人間もどこかに人間の心のかけらがあるなら自分のした事の自覚があって、時折何かの拍子にチクリと心を痛める事があるのかもしれない。
主人公の女性のした行為に拍手を送りたかった。
毒のような人間に、その人間のした事を言っても何も通じないだろう。
それよりも、あるかないかの心の欠片を自覚させる方がよほどある意味復讐になるんだと思う。
彼女に復讐してやろうという意識がなかったにしても・・・。
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貸出中 / 1F棚18/913.6ヒ-モリ / / /913.6/ミ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
・・・と言ってもこの人の本はまだ1冊しか読んでないけど・・・。
何せ寡作な作者で中々新作が出ないから忘れかけていた。
今回新刊本で見つけて即読んだ。
読み終えての感想は、期待を裏切らない本だったの一言。
この本の登場人物は主に3人の女性。
キャバクラで働いている時に知り合った男性と同棲を始めた、両親との確執を抱える千里。
殺処分されかかった動物を救助し、周囲には優しいと言われる杏奈。
彼女は結婚を控えていてその男性と同棲中。
まるで自分に罰を与えるように生きている、ラブホテルの清掃員として働く女性。
この3人の女性の話がそれぞれ描かれる前、物語の冒頭で幼い姉弟が両親の育児放棄により、弟は餓死、姉も重体というニュースが書かれている。
だから読んでいて、その酷い事をしたのはどの女性だろう?と自然に思いながら読み進める。
だから物語に引き込まれるし、その真相が分かる様もまるで解けていくという感覚で、実に自然だった。
読み終えて思ったのは何で罪悪感を感じる人は被害者の方なんだろう?ってこと。
もっと周囲に労わられてもいいはずの存在なのに、「もっと自分が何かできなかったか?」と責めて・・・。
それにひきかえ、加害者とは、加害者という意識もなく、むしろ自分こそが被害者だという顔をする。
それは漂白されたようなさっぱりしたものや無邪気な子供のようだったりする。
この物語では今まで聞いた事なかった毒の存在について書かれている。
私は人を傷つけて、その事に自覚がない人間はその毒のようなものだと思う。
最後の最後までどうなっちゃうんだろう?とハラハラしたけど、結末は本当に良かった。
そうなんだな・・・と思う。
罪悪感がないという人間もどこかに人間の心のかけらがあるなら自分のした事の自覚があって、時折何かの拍子にチクリと心を痛める事があるのかもしれない。
主人公の女性のした行為に拍手を送りたかった。
毒のような人間に、その人間のした事を言っても何も通じないだろう。
それよりも、あるかないかの心の欠片を自覚させる方がよほどある意味復讐になるんだと思う。
彼女に復讐してやろうという意識がなかったにしても・・・。