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武漢日記
封鎖下60日の魂の記録
河出書房新社 2020.9
方方
∥著
飯塚 容
∥訳
渡辺 新一
∥訳
(3人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
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敷島図書館 <410989875>
貸出可 / 一般490-499 / / /498.6/フ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-309-20800-8
13桁ISBN
978-4-309-20800-8
書名ヨミ
ブカン ニッキ
副書名ヨミ
フウサカ ロクジュウニチ ノ タマシイ ノ キロク
著者ヨミ
ファンファン
著者ヨミ
イイズカ ユトリ
著者ヨミ
ワタナベ シンイチ
分類記号
498.6
価格
¥1600
出版者ヨミ
カワデ ショボウ シンシャ
大きさ
20cm
ページ数
317p
一般件名
新型コロナウイルス感染症
一般件名
衛生 中国
抄録
身近な人が次々と死んでいく悲惨な状況、食料品やマスクの不足、医療現場の疲弊と焦燥…。新型コロナウイルス蔓延による1100万都市・武漢の完全封鎖の中で実情を綴った魂の記録。
著者紹介
1955年中国生まれ。現代中国を代表する女性作家。武漢を舞台に、社会の底辺で生きる人々の姿を丁寧に描いた小説を数多く発表。2010年魯迅文学賞を受賞。
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新型コロナウィルス下で問われているもの
(2020/10/04)
しゅうちゃん/甲斐市立図書館
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「一つの国が文明国家であるかどうかの基準は、高層ビルが多いとか、クルマが疾走しているとか、武器が進んでいるとか、軍隊が強いとか、科学技術が発達しているとか、芸術が多彩とか、さらに、派手なイベントができるとか、花火が豪華絢爛とか、おカネの力で世界を豪遊し、世界中のものを買いあさるとか、決してそうしたことがすべてではない。基準はただ一つしかない。それは弱者に接する態度である」
本書は、武漢に住む女性作家が、新型コロナウィルスによる都市封鎖2日後から、封鎖が解除されるという決定がされた日までの60日までを、ブログで綴り続けた日記。未知の新型コロナウィルスが蔓延し、人々は恐怖の中で、閉じこもる。医療崩壊が起こり、献身的に治療に携わっていた医師や医療従事者が、次々と斃れていく。現在進行形の日記だからこそのリアル感が満載。「ヒトからヒトへの感染である」という医者の発信がありながら、それに誠実に対応せず、責任をとろうとしない行政や病院の経営責任者に対する叱責には、心の底からの怒りがこもっている。行政による言論統制の厳しい社会、SNSでの誹謗中傷が強い中での発信だからこそ、作家の気迫・覚悟が伝わってくる日記。
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独裁とコロナ禍中の市民の生活
(2021/03/25)
un topo di bibliotec/島本町立図書館
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独裁国家内のコロナ禍という二重苦の中で、市民がどのように生きているのかがよく伝わってくる。独裁下では必ず、国にヘつらう輩が出てくる。著者はコロナウィルス感染患者を最初に診た医師をデマを拡げるとして断罪した武漢政府の幹部や医師が勤務していた病院幹部を批判する。政府の提灯持が著者のブログ日記に攻撃をしかける。他方で、著者の友人や隣人が著者の相談相手になり、手助けをしてくれ支えあって封鎖令下の60日を生抜いた記録である。カミュのペストに比肩する人もいるが、この著作は日記だから、市民が封鎖された生活環境でどのように毎日を過ごしたか、が書き綴られる。もし、自分がこのような状況におかれたらどうするであろうと考えさせられた。
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中国の人の生活や考え方が伝わってくる
(2021/05/02)
中務光人/池田市立図書館
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著者 方方(ファンファン) は、1955年生まれの武漢在住の作家。
1月25日(武漢閉鎖の2日後)~3月24日(2週間後の武漢封鎖解除が発表された日) の60日間のブログの記録。
医療関係者も含めて交流が活発な人のようで、いろいろな情報が記録・発信されていて、中国の人たちの日常生活の様子も垣間見ることができる。
まず、コロナの流行については、著者の直接の知人で死亡した人がとても多い。これだけでも初期~中期の武漢での感染のすごさがわかる。
日常生活の中でちょっと意外に感じたことは、困難な生活の中、食料の買い出し・配達など、多くのボランティアの人達の活躍である。
著者は、党・政府などを時として鋭く非難している。「医療関係者の患者・死者を多くだした中央病院の党書記長と病院長は辞任すべき。」 鍾南山教授がヒト-ヒト感染に言及した後も直ちに公演などを中止しなかったことに対し 「私たち市民が警戒を強めているのに指導者たちは無知なのか ?」 等々。
当然のことながら、ブログの閉鎖 や SNS上での攻撃が多くあったようであるが、さすが逮捕まではされていない。どういう記載に反応して、どの程度の期間の閉鎖が行われたかの詳細は文面からはわからない。また、SNS上での攻撃の1例として、非常に多くの人が、同じ時刻に一斉に、同じ言葉と同じ画像で攻撃されたとある。政府機関の関与は不明であるが、組織的な攻撃であることは確かで、日本ではほぼないことである。著者は強い人で、これらにひるむことなく書き続けたようである。
上記のようないろいろな事を知ることはでたが、新型コロナ感染症のはじまりから1年以上経って、今読んでみても、同じような内容の繰り返しも多く、あまり引き込まれるものはなかった。自分で購入したので、もったいないと思い最後まで読んだ程度である。
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本書は、武漢に住む女性作家が、新型コロナウィルスによる都市封鎖2日後から、封鎖が解除されるという決定がされた日までの60日までを、ブログで綴り続けた日記。未知の新型コロナウィルスが蔓延し、人々は恐怖の中で、閉じこもる。医療崩壊が起こり、献身的に治療に携わっていた医師や医療従事者が、次々と斃れていく。現在進行形の日記だからこそのリアル感が満載。「ヒトからヒトへの感染である」という医者の発信がありながら、それに誠実に対応せず、責任をとろうとしない行政や病院の経営責任者に対する叱責には、心の底からの怒りがこもっている。行政による言論統制の厳しい社会、SNSでの誹謗中傷が強い中での発信だからこそ、作家の気迫・覚悟が伝わってくる日記。
un topo di bibliotec/島本町立図書館
中務光人/池田市立図書館
1月25日(武漢閉鎖の2日後)~3月24日(2週間後の武漢封鎖解除が発表された日) の60日間のブログの記録。
医療関係者も含めて交流が活発な人のようで、いろいろな情報が記録・発信されていて、中国の人たちの日常生活の様子も垣間見ることができる。
まず、コロナの流行については、著者の直接の知人で死亡した人がとても多い。これだけでも初期~中期の武漢での感染のすごさがわかる。
日常生活の中でちょっと意外に感じたことは、困難な生活の中、食料の買い出し・配達など、多くのボランティアの人達の活躍である。
著者は、党・政府などを時として鋭く非難している。「医療関係者の患者・死者を多くだした中央病院の党書記長と病院長は辞任すべき。」 鍾南山教授がヒト-ヒト感染に言及した後も直ちに公演などを中止しなかったことに対し 「私たち市民が警戒を強めているのに指導者たちは無知なのか ?」 等々。
当然のことながら、ブログの閉鎖 や SNS上での攻撃が多くあったようであるが、さすが逮捕まではされていない。どういう記載に反応して、どの程度の期間の閉鎖が行われたかの詳細は文面からはわからない。また、SNS上での攻撃の1例として、非常に多くの人が、同じ時刻に一斉に、同じ言葉と同じ画像で攻撃されたとある。政府機関の関与は不明であるが、組織的な攻撃であることは確かで、日本ではほぼないことである。著者は強い人で、これらにひるむことなく書き続けたようである。
上記のようないろいろな事を知ることはでたが、新型コロナ感染症のはじまりから1年以上経って、今読んでみても、同じような内容の繰り返しも多く、あまり引き込まれるものはなかった。自分で購入したので、もったいないと思い最後まで読んだ程度である。