出版当時ベストセラーになったという。手にした本も３か月で１７８版とある。短歌は五七五七七で作られ、昔々の人のものという認識でしかなかった。読んでみてこれも短歌だったのかと知る。「ダイヤル回す」や「五百円札」など出てくるのが時代を感じる。
　「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
個人的に気に入ったのは、
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

この本は1987 年に出版され、一大ブームを巻き起こした短歌集です。
なぜ注目されたのでしょうか。それは私達と共通する身近な話題や出来事、流行といった生活感のある視点から語句を取り入れたからです。
この新しさが短歌の固定概念をうち破り、脚光を浴びました。
本のタイトルはそういった日常の一コマからつけられたものです。