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イスラムは本当に危ない世界なのか
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竜王図書館 <1012072391>
貸出可 / 1F棚29/300-319オ / /YK/302.2/ミ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-267-02013-1
13桁ISBN 978-4-267-02013-1
書名ヨミ イスラム ワ ホントウ ニ アブナイ セカイ ナノカ
著者ヨミ ミヤタ オサム
分類記号 302.27
価格 ¥1400
出版者ヨミ ウシオ シュッパンシャ
大きさ 19cm
ページ数 214p
一般件名 イスラム圏
抄録 過激派組織「イスラム国」報道だけでは知れない本当のイスラム社会と国際情勢-。現代イスラム研究の泰斗が世界を巡って遭遇した、おかしくもヒューマンなエピソードなどを通して、イスラムの人々の温かな心情を伝える。
著者紹介 1955年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。国際政治学者。現代イスラム研究センター理事長。著書に「アメリカはイスラム国に勝てない」など。
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個人の行動学と集団の行動学の混同
(2023/05/01)
山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
イスラムの人々の笑顔を描きイスラム教徒の教義である相互扶助の精神、旅人をもてなす精神、弱者を救う精神は皆に受け入れられる。故にイスラム教徒は怖くないには賛同する。ただ筆者の論理展開には、「個人の行動原理と、集団の行動原理の違い」を区別できてない記述が多い。

自分の命や財産という権益を無視してでも助けようとする個人の精神は崇高だが、此の時に自分の家族の命や財産もその背中に背負ってでも出来るのか?
自分の命だけでなく自分の家族の命より、他者の命の方がより大事なら「争い」は起こらない。ただ命は絶え、歴史に残らないだけ。
イスラムの素晴らしい教義の下でスンニとシーアが対立するのは集団の行動原理で、個人の行動原理とは違うという事を示しているのに。

個人と集団の行動原理の違いが此処にある。生命は集団を組むことにより、生き延び歴史を刻む。人に当てはめれば集団に属する方が”より”安心安全に利権を享受できる。要は、集団の行動原理は、集団に取っての権益の維持増進こそ宿命。此れを放棄する時、集団は終焉し歴史が終わる。
日本と言う集団に属しているからこそ、経済・社会保障・民主主義・安心安全を享受できている。此れを担保しているのは、国際社会と言う他集団では無い。

利権を伴わない個人やNGOは、個人の行動学。集団は利権を伴うからこそ集団で有りえる。集団の利益になるために動く人は出世しヒーローとなり、集団の利益を損なう人は集団から弾かれる、即ち集団とは、集団を動かす組織の論理に従う。

ここで筆者が語る「個人間の友好」は盛んにすべきだが、これで「集団の行動指針」を語るのはお門違い。17世紀以降の「世界はヤクザ(集団)の縄張り争い」という状態は今も続いている事を知れば、世界が日本が見えてくる。

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