ある女性が友人の結婚式に招かれて参列します。
テーブルの上には、すでにスープの入った皿も並んでいます。

新郎の仕事関係のどこかの社長が最初に祝辞です。

えー、ただいまぁ　あー　ご紹介にぃ　あづかりましたぁ　
あー　○○チェーンのぉ　おー　XXと申します。

さらに長い祝辞が１０分続きます。
迫る眠気に彼女は耐えられなくなって

やってしまいました。顔面からスープ皿に激突です。
ふふふふふ、我慢できない彼女がいけないのか
眠くなるようなスピーチがいけないのか、、、。

しばらく月日がたって、彼女は同僚の女性の結婚式に出席します。
あらららららら、そこには偶然にも　あの外食チェーンの社長がいるではないか。

その社長の祝辞が始まります。
この(顔面突っ込みハフォ)彼女はテーブルのグラスを、そっと片付けます。

ところがあの社長、えー、ただいまぁ　あー　の出だしは無く(手で払うパフォ)
感動する話の数々、、、何なのだ、まるで別人でははないか
社長のスピーチが終わり、、、気がつくと彼女は懸命に拍手をしています。

この時、社長にはスピーチライターが付いていたのです。
その人のスピーチ原稿を指導するプロのライターです。

そのことを知った彼女はその道に進んでいきます。
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そこからの彼女は山あり谷あり崖ありですが
一貫して優しい愛に包まれた物語です

原田マハさんらしく最後にまたまた感動させてくれます。

　原田マハ名前はゴヤの絵を思い出します。
いつもの絵画作品文学と思いしや、社会世相に纏う祭りごとを描いた文章に笑いありの書に、最後は涙ありの拍手喝采物語です。

　原田マハの名前はマハ？スペイン語で（粋な女）です。
昔訪れしプラド―美術館のゴヤ作品に驚きつつ・・・・裸のマハ絵画を思い出してしまいます。
つまり原田の粋な女なんでしょうか？、本作品も無粋な人から、粋な女性に変貌する作品です。