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軍人が政治家になってはいけない本当の理由
政軍関係を考える
文春新書
1144
文藝春秋 2017.10
廣中 雅之
∥著
(1人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012294011>
貸出可 / 2F棚8/新書 / /S/393/ヒ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-16-661144-7
13桁ISBN
978-4-16-661144-7
書名ヨミ
グンジン ガ セイジカ ニ ナッテワ イケナイ ホントウ ノ リユウ
副書名ヨミ
セイグン カンケイ オ カンガエル
著者ヨミ
ヒロナカ マサユキ
叢書名ヨミ
ブンシュン シンショ
分類記号
393.2
価格
¥860
出版者ヨミ
ブンゲイ シュンジュウ
大きさ
18cm
ページ数
223p
一般件名
軍事行政
一般件名
軍人
抄録
田母神空幕長解任事案はなぜ起きたのか。マッカーサー元帥はなぜ米軍人から嫌われたのか。国内外の豊富な事例から、民主主義国家における政治と軍事の関係はどうあるべきかを探る。
著者紹介
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係研究大学院修士課程修了。航空教育集団司令官等を歴任。アジア・パシフィック・イニシアティブ上級研究員。伊藤忠商事航空宇宙部顧問。
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民主主義国家の軍隊の在り方
(2019/09/25)
山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
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民主主義国家の軍隊に対し、米英を参考にしながら日本の現状を分析した良い図書だった。
以前読んだ纐纈の「文民統制」とはレベルが違い過ぎる。
改めて、この大学教授の纐纈に学ぶ学生を可愛そうだと思う。
国が持つ固有の歴史と文化のを通じ、「政軍関係」を研究し模索する事は、過去の問題では無く現在および未来の問題であるという。
東日本大震災で、非常時の地方自治体の機能が極端に低下する事を想定してないために自衛隊活動が著しく低下してしまう状況が発生。
また、当時の政治指導者と自衛隊指揮官との信頼関係の無さが、問題提起の契機となっている。
民主主義国家の軍隊は、憲法および国内法制の下で、国家機能の中に国防組織として明確に
位置づけなければならない。これにより軍政策に関わる権限と責任を国家機能の中で誰がどこまで負うかを
明確にするべき。
民主主義国家における「政政関係」の第一は、政治指揮者と軍指導者の信頼関係の構築が必須であり
初めて、軍指導者の軍事専門性が生かされる。
軍の指揮者は、軍事専門性をただ只管追求し、決してここに政治判断を加えてはいけない。
かつ、選挙で選ばれた政治指導者に絶対服従である。これは政治指導者と軍指導者が、民主主義を理解する事でできる。
プロシア以前は、為政者による恐怖と罰で軍を統制していた。
民主主義国家の「文民統制」は、政治指導者が軍の指揮者を人事上の恐怖や処罰で、強制力を行使する事では無い。
但し、政治指揮者は、些かでも軍指揮者を信頼できないと判断すれば、躊躇なく更迭すればよい。
米英では、軍の支持率は、90%近くあり、政権の支持率より常に高く、国民の信頼を得ている。この理由は、
軍は、政治的に中立で、主義主張を超え、「国民の軍隊」である事を、国民が知っているという。
ただ現在は、米では退役将官が、大統領選の候補者を推す事で国民の支持を集めると言う政治利用が起こり始めている。
(私見)
日本でも自衛隊の支持率は、政権の支持率より高いのでは?と考えてしまう。
単にマスコミや自虐史観で教育された人々が、この信頼関係を崩そうとしている様に見えてしまう。
日本では、安全保障に関わる「公正で健全なジャーナリズム」が無く、軍はトラウマにされてしまい、
軍に関する教育がタブー視され、国民が思考停止に陥っていると思う。
故に、海外で重要視される安全保障や戦争研究と言った軍事学までタブー視し、これを学ぶ教育機関は皆無である。
(言霊の文化?)
未だに「自衛隊から国民を守る」という発想、人事上の懲罰により軍を支配すると言う「文官統制」が罷り通る体制が残り、
軍の本来あるべき軍事専門性を、政治指導者が使えないという歪が存在する様に思う。
故に「国民を自衛隊に守って貰う」・「国民の軍隊」という発想が、国民の間に浸透しない。
本来、「文民統制」とは、国民を守るために「暴力を正しく使う仕組み」のはずなのに。
「救急車が、人を敷き殺したから、救急車を廃止せよ」は、正しい判断だろうか。
戦前の軍隊が、国民を守らなかったから、軍隊は不要だと言うのだろうか?
国民を守るべき軍隊が暴走した理由を検証し、正しく軍を使う事を考えるのが本来の姿では。
(逆説の日本史22 補編)
「平和主義は絶対的な愛の象徴ではあるが、罪を防ぐことは出来ない」といった神学者の
理想を追いながらも現実を見る言葉こそ、今の日本人に必要と思われる。
民主主義国家で国に忠誠を尽くす事の尊さを、愛国心=軍国主義の象徴として洗脳された日本人には、
「自分の国は自分等の血で守る」という、本当の民主主義を理解できず、平和は与えられるのもだと勘違いしている様に見える。
今の日本の米史観的な教育を正さない限り、NHKなどの第4権力に洗脳され続ける国民しか育たず、未来は危ういと感じる。
今を生きる大人の行動が、何世代か後の子供の環境を作る責任を負っていると強く感じた。
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山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
以前読んだ纐纈の「文民統制」とはレベルが違い過ぎる。
改めて、この大学教授の纐纈に学ぶ学生を可愛そうだと思う。
国が持つ固有の歴史と文化のを通じ、「政軍関係」を研究し模索する事は、過去の問題では無く現在および未来の問題であるという。
東日本大震災で、非常時の地方自治体の機能が極端に低下する事を想定してないために自衛隊活動が著しく低下してしまう状況が発生。
また、当時の政治指導者と自衛隊指揮官との信頼関係の無さが、問題提起の契機となっている。
民主主義国家の軍隊は、憲法および国内法制の下で、国家機能の中に国防組織として明確に
位置づけなければならない。これにより軍政策に関わる権限と責任を国家機能の中で誰がどこまで負うかを
明確にするべき。
民主主義国家における「政政関係」の第一は、政治指揮者と軍指導者の信頼関係の構築が必須であり
初めて、軍指導者の軍事専門性が生かされる。
軍の指揮者は、軍事専門性をただ只管追求し、決してここに政治判断を加えてはいけない。
かつ、選挙で選ばれた政治指導者に絶対服従である。これは政治指導者と軍指導者が、民主主義を理解する事でできる。
プロシア以前は、為政者による恐怖と罰で軍を統制していた。
民主主義国家の「文民統制」は、政治指導者が軍の指揮者を人事上の恐怖や処罰で、強制力を行使する事では無い。
但し、政治指揮者は、些かでも軍指揮者を信頼できないと判断すれば、躊躇なく更迭すればよい。
米英では、軍の支持率は、90%近くあり、政権の支持率より常に高く、国民の信頼を得ている。この理由は、
軍は、政治的に中立で、主義主張を超え、「国民の軍隊」である事を、国民が知っているという。
ただ現在は、米では退役将官が、大統領選の候補者を推す事で国民の支持を集めると言う政治利用が起こり始めている。
(私見)
日本でも自衛隊の支持率は、政権の支持率より高いのでは?と考えてしまう。
単にマスコミや自虐史観で教育された人々が、この信頼関係を崩そうとしている様に見えてしまう。
日本では、安全保障に関わる「公正で健全なジャーナリズム」が無く、軍はトラウマにされてしまい、
軍に関する教育がタブー視され、国民が思考停止に陥っていると思う。
故に、海外で重要視される安全保障や戦争研究と言った軍事学までタブー視し、これを学ぶ教育機関は皆無である。
(言霊の文化?)
未だに「自衛隊から国民を守る」という発想、人事上の懲罰により軍を支配すると言う「文官統制」が罷り通る体制が残り、
軍の本来あるべき軍事専門性を、政治指導者が使えないという歪が存在する様に思う。
故に「国民を自衛隊に守って貰う」・「国民の軍隊」という発想が、国民の間に浸透しない。
本来、「文民統制」とは、国民を守るために「暴力を正しく使う仕組み」のはずなのに。
「救急車が、人を敷き殺したから、救急車を廃止せよ」は、正しい判断だろうか。
戦前の軍隊が、国民を守らなかったから、軍隊は不要だと言うのだろうか?
国民を守るべき軍隊が暴走した理由を検証し、正しく軍を使う事を考えるのが本来の姿では。
(逆説の日本史22 補編)
「平和主義は絶対的な愛の象徴ではあるが、罪を防ぐことは出来ない」といった神学者の
理想を追いながらも現実を見る言葉こそ、今の日本人に必要と思われる。
民主主義国家で国に忠誠を尽くす事の尊さを、愛国心=軍国主義の象徴として洗脳された日本人には、
「自分の国は自分等の血で守る」という、本当の民主主義を理解できず、平和は与えられるのもだと勘違いしている様に見える。
今の日本の米史観的な教育を正さない限り、NHKなどの第4権力に洗脳され続ける国民しか育たず、未来は危ういと感じる。
今を生きる大人の行動が、何世代か後の子供の環境を作る責任を負っていると強く感じた。