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潮音 第1巻
文藝春秋 2025.1
宮本 輝
∥著
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予約件数: 11件
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敷島図書館 <1012718241>
予約中 / / / /913.6/ミ/1 / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-16-391936-2
13桁ISBN
978-4-16-391936-2
書名ヨミ
チョウオン
著者ヨミ
ミヤモト テル
分類記号
913.6
価格
¥2200
出版者ヨミ
ブンゲイ シュンジュウ
大きさ
20cm
ページ数
485p
抄録
幕末の越中富山に生まれた川上弥一は、藩を挙げての産業・売薬業に身を投じる。やがて薩摩藩を担当する行商人となった弥一は、じょじょに薬売りと薩摩藩をつなぐ「秘密」に気づき始める…。『文學界』掲載を単行本化。
著者紹介
兵庫県神戸市生まれ。追手門学院大学文学部卒業。「泥の河」で太宰治賞、「螢川」で芥川賞、「優駿」で吉川英治文学賞を受賞。
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驚くべき集団
(2025/04/21)
unofficial ファン倶楽部/和泉市立図書館
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構想20年、執筆約10年、「文學界」連載92回
連載開始から追うようにして「潮音」を読んでいました。
開始後大河ドラマ「西郷(せご)どん」が放映され、小説連載とあわせ色々と刺激されて、幕末維新ものをじっくり再読することができました。司馬遼太郎、浅田次郎、北方謙三等のあの作品この作品はもちろん、連載終了までに出版された関連する作品を読み、「潮音」の作品世界を様々な角度から堪能できたと思います。全体を通して島崎藤村の「夜明け前」はとても重要ですよ。
最近の関連する作品は例をあげると、玉岡かおるの「帆神」で北前船を操る荒々しい男たちの姿を知り、辻原登の「陥穽 陸奥宗光の青春」では陸奥の有能ぶりと政府転覆計画とのギャップに驚かされ、天童荒太の「青嵐の旅人」に描かれた時代考証を抜きにした(本筋はしっかり固めている)作者の想像力全開の面白さに夢中になりました。今野敏の「天を測る」の「坂本龍馬は売国奴」との認識には度肝を抜かされたなあ。2年前に出た植松美土里の「富山売薬薩摩組」は「潮音」とぴったり重なる作品でその違いを味わうのもいいかもしれません。
第一巻は主人公・川上弥一が富山の薬売りに身を投じたいきさつを背景に、黒船来航から安政の大獄前夜までを描く。連載時になかった章立てがなされていて、とても読みやすくなったかな。作者の語りの妙に引き込まれながら、薬売りという庶民が当時の事件をどう捉え先を読んでいったかが臨場感を持って描かれます。歴史上の英雄や志士が一切登場しません。それにしても、あそこまで薩摩藩に肩入れしたのか。。。作者が言うように「驚くべき集団」ですね。
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開始後大河ドラマ「西郷(せご)どん」が放映され、小説連載とあわせ色々と刺激されて、幕末維新ものをじっくり再読することができました。司馬遼太郎、浅田次郎、北方謙三等のあの作品この作品はもちろん、連載終了までに出版された関連する作品を読み、「潮音」の作品世界を様々な角度から堪能できたと思います。全体を通して島崎藤村の「夜明け前」はとても重要ですよ。
最近の関連する作品は例をあげると、玉岡かおるの「帆神」で北前船を操る荒々しい男たちの姿を知り、辻原登の「陥穽 陸奥宗光の青春」では陸奥の有能ぶりと政府転覆計画とのギャップに驚かされ、天童荒太の「青嵐の旅人」に描かれた時代考証を抜きにした(本筋はしっかり固めている)作者の想像力全開の面白さに夢中になりました。今野敏の「天を測る」の「坂本龍馬は売国奴」との認識には度肝を抜かされたなあ。2年前に出た植松美土里の「富山売薬薩摩組」は「潮音」とぴったり重なる作品でその違いを味わうのもいいかもしれません。
第一巻は主人公・川上弥一が富山の薬売りに身を投じたいきさつを背景に、黒船来航から安政の大獄前夜までを描く。連載時になかった章立てがなされていて、とても読みやすくなったかな。作者の語りの妙に引き込まれながら、薬売りという庶民が当時の事件をどう捉え先を読んでいったかが臨場感を持って描かれます。歴史上の英雄や志士が一切登場しません。それにしても、あそこまで薩摩藩に肩入れしたのか。。。作者が言うように「驚くべき集団」ですね。