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竜王図書館 <1012661011>
貸出可 / 1F西壁/915マ-999 / / /933/キ/2 / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-16-391718-4
13桁ISBN 978-4-16-391718-4
書名ヨミ イノウ キカン
著者ヨミ キング スティーヴン
著者原綴 King Stephen
著者ヨミ シライシ ロウ
原書名 原タイトル:The institute
分類記号 933.7
価格 ¥2700
出版者ヨミ ブンゲイ シュンジュウ
大きさ 20cm
ページ数 366p
抄録 <研究所>を脱走したルーク。女所長は激怒し、自ら手下を率いて追跡する。一方<研究所>ではカリーシャ、ニックらがついにその企みの全貌を目にする。立ち上がった少年少女たちと、非情なスタッフたちとの戦いがはじまり…。
著者紹介 アメリカメイン州ポートランド生まれ。「キャリー」で作家デビュー。「モダン・ホラー」の旗手となる。ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞などを受賞。
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怒濤の展開!
(2023/10/22)
子門/筑前町図書館
ハッキリいって、「研究所」のシステムって末期症状というしかなかった。
ルークをはじめとする子どもたちにとっては脱獄不能の監獄って感じだったのだが
設備も、そして人材の枯渇というイミでも、だ。ルークの脱出がなくとも遠からず
終焉を迎えていたという気もしている。
それはそれとして。脱出したルークは、艱難辛苦の旅程の果て、元・警察官ティム
が仮住まいとした田舎町デュプレイへとたどり着く。ていうか、時間的には数日も
たっていないのですけど、ルークの脱走に気がついた「研究所」のスタッフたち、
所長のミセス・シグスビーや保安主任のスタックハウス、その配下たちは激怒して
追跡チームを派遣する。が、ここで「研究所」サイドは二つの大きなミスを犯して
しまうのだ。第一に、荒事の専門家ではない、所長のシグスビーが追跡チームをひ
きいる形になったこと。ルークに対する彼女の怒りからそんな形をとったのだろう
けども、やはりここはそのテの専門家に任せるべきだった。組織の最上位者は最前
線などにでるものではない。シグスビー女史の死亡は、自業自得といえる。
第二のミスとして、子どもたちの中で最大の力を誇るエイヴァリーを懲罰のイミか
ら「タンク」に沈め、結果としてパワーアップを招いたこと。「研究所」の自壊を
招いた最大の要因であった。
でもって、最終局面で明らかになった「研究所」設立の理由。意外にも本来は世界
そのものの安寧と秩序の保全を目的とするものであったとこが明らかにされる。
ルークたちの為した行為はそのシステムを阻害した結果となった・・・とラストで
登場した「ミスター・スミス」はそう子どもたちを論難したけども、元警官のティ
ムは「子どもを犠牲にすることには何の大義もない」と切って捨てる!
この毅然としたコトバこそ、作者が言いたいことでもあるのかもしれない。

追記
本作をよむあいだ、脇に「主な登場人物」をコピーしたものをおいてページをめく
った。その多くに「死亡」の書き込みをすることになった。いくら小説であろうと
哀しい話だ。

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