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紙の梟
ハーシュソサエティ
文藝春秋 2022.7
貫井 徳郎
∥著
(4人)
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貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012475727>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ヌ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-16-391564-7
13桁ISBN
978-4-16-391564-7
書名ヨミ
カミ ノ フクロウ
副書名ヨミ
ハーシュ ソサエティ
著者ヨミ
ヌクイ トクロウ
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
ブンゲイ シュンジュウ
大きさ
20cm
ページ数
370p
内容
内容:見ざる、書かざる、言わざる 籠の中の鳥たち レミングの群れ 猫は忘れない 紙の梟
抄録
ある日恋人が殺害されたことを知る。しかし、その恋人は存在しない人間だった-。表題作をはじめ、人ひとりを殺したら必ず死刑になる世界を舞台にした全5編を収録する。想像力の限界に挑む極限ミステリ。
著者紹介
1968年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。「慟哭」でデビュー。「乱反射」で第63回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、「後悔と真実の色」で第23回山本周五郎賞受賞。
内容細目・詳細
1
内容書名
見ざる、書かざる、言わざる
内容書名ヨミ
ミザル カカザル イワザル
2
内容書名
籠の中の鳥たち
内容書名ヨミ
カゴ ノ ナカ ノ トリタチ
3
内容書名
レミングの群れ
内容書名ヨミ
レミング ノ ムレ
4
内容書名
猫は忘れない
内容書名ヨミ
ネコ ワ ワスレナイ
5
内容書名
紙の梟
内容書名ヨミ
カミ ノ フクロウ
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皮肉さから考える本
(2022/11/12)
あめんぼう/東温市立図書館
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人を一人殺したら即死刑判決になるという世界の物語。
罪を厳罰化する事をある意味、皮肉に描いている。
「見ざる、書かざる、言わざる」
デザイナーの男性が何者かに襲われ、両手の指を切断され、舌を切り取られ、目は失明に至る傷を負わされる。
そんな状態でも彼は生きている。
でも、クリエイティブな仕事をしている人間にその状況は死ぬよりも厳しい。
しかし、生きているという事で犯人は死刑にはならない。
「鍵の中の鳥たち」
大学の写真同好会のメンバー男女6人。
その内の一人が所有している別荘を訪れ合宿していた所、メンバーの女性が一人の男に襲われる。
それを制止しようとして思わず男を殺してしまったメンバーの男性。
彼らは事件を隠蔽しようと決めるが、その後、メンバーが一人一人殺されていく。
犯人はこの中の誰かには違いないがー。
「レミングの群れ」
いじめにより自殺した少年の仇を討つとして、ネット上に拡散された情報を元に加害者が殺される事件が起きる。
その事件を起こしたのは自殺志願者。
どうせ死ぬのなら死ぬ前に世間の役に立ってから死のうという動機だった。
その後、それを模倣する事件が次々と起きて加熱していく。
その事件を冷静かつ冷徹に見ている人物がいた。
「猫は忘れない」
姉を殺したストーカー男を殺そうと計画する青年。
計画を実行するため、男の部屋に入った青年はそこで一匹の猫を目にする。
やがて、その猫により事件が発覚してしまう。
そしてさらに知る事となる真実はー。
「紙の梟」
以前バンドメンバーだった作曲家の男性。
彼にはつきあっている彼女がいるが、その女性が突然何者かに殺される。
それは顔をメチャクチャにつぶされるという恨みのこもった殺され方。
彼のもとを犯人の弁護士が訪れ、死刑を望まないで欲しいという話をする。
そして、犯人の殺害動機を話す。
殺された彼女は以前、男をだまして大金をまきあげ、自殺に追い込んだ。
それが彼女が殺された殺害動機。
さらに、彼女は偽名を使っており、その後の調査で彼の知らなかった彼女の姿が見えてくる。
さらに彼女の事を知りたいと思った彼はSNS上で情報を求める。
そこから得た情報は彼女の良くない噂ばかり。
だが、一人の女性から彼女を知っていると連絡があり、その人に会いに行く。
そこで知った真実はー。
表題の「紙の梟」は最後の真実というのが唐突で、それなのに驚くようなものではなかった。
ストーリーがどうのというより、メッセージ性の強い本だと思う。
罪を犯した人間を罰する。
それがどんどん厳罰化していく。
それでどうなるのか?という話。
人を一人殺したら死刑。
だけど、中には同情できる殺害もあるし、殺してるより悪い事をしてるというのもある。
最後の話では犯行を犯した犯人に反省する機会を与えて欲しいと被害者の関係者も思う。
決りというものはどこかで線を引いて決めなければいけないけれど、それはどこかで無理を生じてしまう。
あらゆる人にあてはまる万能な法も裁きもないというのは確実に言えると思う。
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貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ヌ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
罪を厳罰化する事をある意味、皮肉に描いている。
「見ざる、書かざる、言わざる」
デザイナーの男性が何者かに襲われ、両手の指を切断され、舌を切り取られ、目は失明に至る傷を負わされる。
そんな状態でも彼は生きている。
でも、クリエイティブな仕事をしている人間にその状況は死ぬよりも厳しい。
しかし、生きているという事で犯人は死刑にはならない。
「鍵の中の鳥たち」
大学の写真同好会のメンバー男女6人。
その内の一人が所有している別荘を訪れ合宿していた所、メンバーの女性が一人の男に襲われる。
それを制止しようとして思わず男を殺してしまったメンバーの男性。
彼らは事件を隠蔽しようと決めるが、その後、メンバーが一人一人殺されていく。
犯人はこの中の誰かには違いないがー。
「レミングの群れ」
いじめにより自殺した少年の仇を討つとして、ネット上に拡散された情報を元に加害者が殺される事件が起きる。
その事件を起こしたのは自殺志願者。
どうせ死ぬのなら死ぬ前に世間の役に立ってから死のうという動機だった。
その後、それを模倣する事件が次々と起きて加熱していく。
その事件を冷静かつ冷徹に見ている人物がいた。
「猫は忘れない」
姉を殺したストーカー男を殺そうと計画する青年。
計画を実行するため、男の部屋に入った青年はそこで一匹の猫を目にする。
やがて、その猫により事件が発覚してしまう。
そしてさらに知る事となる真実はー。
「紙の梟」
以前バンドメンバーだった作曲家の男性。
彼にはつきあっている彼女がいるが、その女性が突然何者かに殺される。
それは顔をメチャクチャにつぶされるという恨みのこもった殺され方。
彼のもとを犯人の弁護士が訪れ、死刑を望まないで欲しいという話をする。
そして、犯人の殺害動機を話す。
殺された彼女は以前、男をだまして大金をまきあげ、自殺に追い込んだ。
それが彼女が殺された殺害動機。
さらに、彼女は偽名を使っており、その後の調査で彼の知らなかった彼女の姿が見えてくる。
さらに彼女の事を知りたいと思った彼はSNS上で情報を求める。
そこから得た情報は彼女の良くない噂ばかり。
だが、一人の女性から彼女を知っていると連絡があり、その人に会いに行く。
そこで知った真実はー。
表題の「紙の梟」は最後の真実というのが唐突で、それなのに驚くようなものではなかった。
ストーリーがどうのというより、メッセージ性の強い本だと思う。
罪を犯した人間を罰する。
それがどんどん厳罰化していく。
それでどうなるのか?という話。
人を一人殺したら死刑。
だけど、中には同情できる殺害もあるし、殺してるより悪い事をしてるというのもある。
最後の話では犯行を犯した犯人に反省する機会を与えて欲しいと被害者の関係者も思う。
決りというものはどこかで線を引いて決めなければいけないけれど、それはどこかで無理を生じてしまう。
あらゆる人にあてはまる万能な法も裁きもないというのは確実に言えると思う。