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六月の雪
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊 予約件数: 0件
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竜王図書館 <1012320584>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ノ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-16-390840-3
13桁ISBN 978-4-16-390840-3
書名ヨミ ロクガツ ノ ユキ
著者ヨミ ノナミ アサ
分類記号 913.6
価格 ¥1850
出版者ヨミ ブンゲイ シュンジュウ
大きさ 20cm
ページ数 509p
抄録 入院した祖母を元気づけるため、杉山未來は祖母の生地である台湾の古都、台南を訪れる。そこで未來は戦前の日本人の涙と無念を知り、台湾人を襲った悲劇に驚く…。『オール讀物』連載を単行本化。
著者紹介 1960年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部中退。作家。「凍える牙」で直木賞、「地のはてから」で中央公論文芸賞、「水曜日の凱歌」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
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台湾という国について書かれた本
(2018/11/02)
あめんぼう/東温市立図書館
主人公は声優になりたいという夢を挫折し、自分の将来が見えなくなっている女性。
彼女には仲の良い祖母がいて、その祖母が骨折し、入院した事を機に、祖母の生まれ故郷である台湾を訪れる。
祖母の生家、そして、祖母が見たと言っていた六月の雪を求めてー。
所が台湾を案内してくれるはずだった女性にドタキャンされ、別の女性を紹介される事に。
紹介されたのは、拙い日本語で台湾を案内してくれる、気のいい若い女性。
彼女と共に訪れた台湾の地で、現在の台湾という国のこと、台湾の歴史、日本との関わり、そして祖母の生家に今住んでいる人たちの事を知る事となる。

読んでいて思ったのは、この本は台湾という国の事を知ってほしいという思いで作者が書いた本だという事。
それに、この物語の筋がくっついてきた、という印象を受けた。
だから、台湾という国がどういう国なのか、台湾人という人たちがどういう人種なのか、というのは伝わってきたけれど、物語としてはどうも中途半端だな・・・と思った。

主人公は今現在、自分の将来の夢が分からなくなっていて、自身があやふやな状態にいる。
そんな彼女が異国を旅する。
旅に出るという事は、いつもの自分の場所や自分を客観的に見るという事ができるものだと思う。
初めて見るもの、初めて会う人から、比べて自分がいつもいる場所が見える。
だけど、結局どこにいても自分のルーツたる家族というものが根っこにあって、どこかでつながっている・・・縛られていたりする。
そういう事を読んでいて感じる本ではあった。

私は台湾というと、平均年齢が若く、だからエネルギッシュで何となく原色のイメージだったけど、そうじゃないんだって事がこの本を読んで分かった。
だけど、街全体は派手な色があふれているらしく、その中で六月の雪はすごく特別なものだな・・・と思った。

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