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冬の光
文藝春秋 2015.11
篠田 節子
∥著
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竜王図書館 <1012204085>
貸出可 / 1F棚16/913.6サ-タ / / /913.6/シ/ / 帯出可
双葉図書館 <2811019187>
貸出可 / 一般小説913.6ア-ト / / /913.6/シ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-16-390357-6
13桁ISBN
978-4-16-390357-6
書名ヨミ
フユ ノ ヒカリ
著者ヨミ
シノダ セツコ
分類記号
913.6
価格
¥1650
出版者ヨミ
ブンゲイ シュンジュウ
大きさ
20cm
ページ数
414p
抄録
四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。死の間際、その胸に去来したのは20年間愛し続けた女性のことか、それとも…。足跡を辿った娘が見た冬の光とは-。『オール讀物』連載「還れない風景」を改題し単行本化。
著者紹介
1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。「絹の変容」で小説すばる新人賞、「女たちのジハード」で直木賞、「インドクリスタル」で中央公論文芸賞を受賞。
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心の底にあるものは・・・
(2019/09/09)
あめんぼう/東温市立図書館
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読み終えて静かな余韻の残るような、いい話だった。
20年以上も同じ女性と不倫をしていた父親は彼女の死後、彼女の住んでいた被災地に向かい、その後四国八十八か所の遍路をしてフェリーから身を投げて自殺した。
この話の主人公はその父親とその娘の二人で、両方の目線から描かれている。
序盤、娘目線で描かれた話を見ていた時は、何なんだ、この父親。20年以上も不倫?その上、自殺?自分に酔ってんじゃないよ!ふざけんな!と思いながら読んでいた。
だけど、その後の父親目線の話を読んでいくと、何故そうなったのかが理解できたし、父親の印象が全く変わった。
良識的な人だし、やってる事別として好ましい人物だと思った。
起きた出来事は同じなのに、当事者が変わるとこれだけ印象が変わるんだな・・・と改めて思った。
父親の不倫相手の女性、遍路先で出会った女性は全くタイプの違う女性なのに根本はすごく似ていると思った。
生きるのに不器用で、その不器用さをお金や地位で補っている孤独で繊細な女性。
だけど、遍路先で出会った女性は気持ち悪い。
父親も最初はなるべく避けるようにしていたが、じわじわと、まるで絡めとられるように関わってしまう。
その心情も理解できた。
ラストは父親の心の奥底にあったものを見たような感じだったけど、それが温かいもので掬われた。
分かりやすいものに翻弄されつつも、心の底には常に家族の姿があったのだ・・・と思い、読み終えてしばらくじーんときた。
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貸出可 / 1F棚16/913.6サ-タ / / /913.6/シ/ / 帯出可
双葉図書館 <2811019187>
貸出可 / 一般小説913.6ア-ト / / /913.6/シ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
20年以上も同じ女性と不倫をしていた父親は彼女の死後、彼女の住んでいた被災地に向かい、その後四国八十八か所の遍路をしてフェリーから身を投げて自殺した。
この話の主人公はその父親とその娘の二人で、両方の目線から描かれている。
序盤、娘目線で描かれた話を見ていた時は、何なんだ、この父親。20年以上も不倫?その上、自殺?自分に酔ってんじゃないよ!ふざけんな!と思いながら読んでいた。
だけど、その後の父親目線の話を読んでいくと、何故そうなったのかが理解できたし、父親の印象が全く変わった。
良識的な人だし、やってる事別として好ましい人物だと思った。
起きた出来事は同じなのに、当事者が変わるとこれだけ印象が変わるんだな・・・と改めて思った。
父親の不倫相手の女性、遍路先で出会った女性は全くタイプの違う女性なのに根本はすごく似ていると思った。
生きるのに不器用で、その不器用さをお金や地位で補っている孤独で繊細な女性。
だけど、遍路先で出会った女性は気持ち悪い。
父親も最初はなるべく避けるようにしていたが、じわじわと、まるで絡めとられるように関わってしまう。
その心情も理解できた。
ラストは父親の心の奥底にあったものを見たような感じだったけど、それが温かいもので掬われた。
分かりやすいものに翻弄されつつも、心の底には常に家族の姿があったのだ・・・と思い、読み終えてしばらくじーんときた。