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ザリガニの鳴くところ
早川書房 2020.3
ディーリア オーエンズ
∥著
友廣 純
∥訳
(42人)
蔵書数: 2冊
貸出数: 1冊
貸出可能数: 1冊
予約件数: 0件
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竜王図書館 <1012386619>
貸出中 / 1F西壁/915マ-999 / / /933/オ/ / 帯出可
双葉図書館 <2811298872>
貸出可 / 一般外国文学920-999 / / /933/オ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-15-209919-8
13桁ISBN
978-4-15-209919-8
書名ヨミ
ザリガニ ノ ナク トコロ
著者ヨミ
オーエンズ ディーリア
著者原綴
Owens Delia
著者ヨミ
トモヒロ ジュン
原書名
原タイトル:Where the crawdads sing
分類記号
933.7
価格
¥1900
出版者ヨミ
ハヤカワ ショボウ
大きさ
19cm
ページ数
511p
抄録
家族に見捨てられながらも、広大な湿地でたったひとり生きる少女に、ある殺人の容疑がかかり…。みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。
メディア化タイトル
ザリガニの鳴くところ
著者紹介
ジョージア州出身。ジョージア大学で動物学の学士号、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号取得。動物学者、小説家。「カラハリ」でジョン・バロウズ賞受賞。
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「生活」は「生きる」とは違う。
(2020/07/14)
wata8216/甲府市立図書館
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「湿地は、沼地とは違う」との書き出しで始まる本書で、著者はあらゆるところに線を引く。白人と黒人、男と女、大人と子ども、陸と水辺、町と村、貧乏人と金持ち、ほかにもいろいろ。
著者の引く線は単純ではない。
たとえば白人の親子の間にも、つまりあらゆるものの間に線が引かれ、別のものと区別される
この執拗なまでの線引きは、一人ひとりが孤独であることを認識させるための線引きのようにも思えるが、そうではない。つまりそれは、あなたとわたしは同じ人ではありますが、でも別々の、独立した個人ですよね、といったことを示すためにあえてなされる線引きではないということだ。
むしろそれはわたしの孤立をわたしに自覚させるための、わたしと、わたし以外のすべての者との関係を絶つために必要な線だ。あらゆる状況で、あらゆる時間で、わたしを孤立させるためにになされる線引き。手抜かりのない線引き。
そんな読後感を残す一冊。
殺人事件とその顛末が気になって先を読み進めてしまうのだが、読み進めるほどにその先が見通せなくなる。たしかに出口に近づいているのに、出口に近づけている感じがわずかも持てない。そして唐突に終わる。
長く暗いトンネルを抜けた瞬間、外界の明るさに視界が奪われて何も見えないのだけど、でも長く暗いトンネルを歩き続けたせいで、外界の明るさについ安堵してしまう、そんな不可思議な開放感だけが残る。
数年後に再読したいと思う、たぶん良書。
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2人中 2人が好評価
アメリカの偏見と良識
(2022/01/14)
ドラゴン/島本町立図書館
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テーマが多く、幅広く奥深い小説。湿地とそこに住む動物の極めて詳細な描写。それを背景にした孤独な少女の成長の過程。少女に絡む殺人事件。後半は殺人事件の法廷闘争など、読書ペースが加速度的に上がっていった。少女に対する根強い偏見はとてもアメリカ的。一方で少数派の良識もまたアメリカの健全さを感じさせる。
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(c) 甲斐市立図書館
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双葉図書館 <2811298872>
貸出可 / 一般外国文学920-999 / / /933/オ/ / 帯出可
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wata8216/甲府市立図書館
著者の引く線は単純ではない。
たとえば白人の親子の間にも、つまりあらゆるものの間に線が引かれ、別のものと区別される
この執拗なまでの線引きは、一人ひとりが孤独であることを認識させるための線引きのようにも思えるが、そうではない。つまりそれは、あなたとわたしは同じ人ではありますが、でも別々の、独立した個人ですよね、といったことを示すためにあえてなされる線引きではないということだ。
むしろそれはわたしの孤立をわたしに自覚させるための、わたしと、わたし以外のすべての者との関係を絶つために必要な線だ。あらゆる状況で、あらゆる時間で、わたしを孤立させるためにになされる線引き。手抜かりのない線引き。
そんな読後感を残す一冊。
殺人事件とその顛末が気になって先を読み進めてしまうのだが、読み進めるほどにその先が見通せなくなる。たしかに出口に近づいているのに、出口に近づけている感じがわずかも持てない。そして唐突に終わる。
長く暗いトンネルを抜けた瞬間、外界の明るさに視界が奪われて何も見えないのだけど、でも長く暗いトンネルを歩き続けたせいで、外界の明るさについ安堵してしまう、そんな不可思議な開放感だけが残る。
数年後に再読したいと思う、たぶん良書。
ドラゴン/島本町立図書館