場所は満州、時代は満州事変のころです。

戦争の中で敵味方を超えた満州の少女と日本陸軍士官との
運命的な出会いを描いています。

まるで二人の日記を交互に読むように話は展開します。
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士官の男は中国人に変装して現地人になりきれるよう
一人で練習しています。それが任務だからです。
あちこちを歩いた男は、公園で、男たちが碁を打っている
とこ見つけます。
大勢、の男同士が碁盤を挟んで戦っています。
「ん、何だ、女の子がいるぞ」
女の子は碁盤を置いて対戦相手が来てくれるのを
待っていますが、、誰もきません。

女の子の前にふらりと変装した士官がやってきました。

ここから毎日同じ時間に碁の対戦が始まることとなります。
毎日毎日、でもお互いの名前も知りませんし、
男はは女の子が何者なのかも知りません。
女の子も男が軍人であることも知りません。
純粋に碁を打つのに名前もそれぞれの環境も必要ないからです。

だから毎日、何もしゃべらず二人はここで碁を打ち続けます。
彼女は壮絶な環境の中から這い出すようにして碁を打ちに来ています。

男は別の地に転地になり、女の子もこの場所から離れます。
もう会うこともないのだから話は終わりになりそうですが
とんでもない場所で二人は、、。
いやもう言えません。
最後の１ページまで読んでいただきたいです。