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世界の歴史 24

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竜王図書館 <1010613493>
貸出可 / 書庫一般書 / / /209/セ/24 / 帯出可
双葉図書館 <2810422507>
貸出可 / 閉架書庫 / / /209/セ/24 / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-12-403424-5
書名ヨミ セカイ ノ レキシ
著者ヨミ カバヤマ コウイチ
著者ヨミ トナミ マモル
著者ヨミ ヤマウチ マサユキ
分類記号 209
価格 ¥2524
出版者ヨミ チュウオウ コウロンシャ
大きさ 20cm
ページ数 534p
一般件名 世界史
抄録 1.自然と人間の共生史と矛盾 2.民族誌からアフリカ史を発掘する 3.多様な民族の生成と戦略 4.王国のアフリカ 5.都市のアフリカ 6.外部世界とアフリカ 7.セム的一神教の普及と土着化 ほか2章
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文化の価値とは
(2015/04/04)
ブルーツ・リー/飯能市立図書館
文化相対主義、というものがある。
全ての文化は台頭で、世界のどこの国も平等。
文化に価値はつけられないし、上下なんてありえない。
とする立場だ。

一応理解はできる。理屈として。
ただ、実際問題、それならばなぜアフリカ大陸に世界文化遺産が少ないのか。

この本でも一生懸命頑張って、文化遺産を探したみたいだけれど、
学者の先生が一生懸命探し回っても、
やっぱりアフリカ大陸にはモンサンミシェルはどこにもないのだ。

もちろんアフリカにも文化はある。
ただそれらが、所謂先進国とされる国では、2000年前に通過してきた、
アニミズムの域を出ているものはあまり無い、ということを考えると、
どうしても先進国目線で見た場合、文化的には2000年前と一緒。
という話になってしまう。

人類学を研究している人の間では、アフリカに文化遺産が少ないのはけしからん!
という、あくまで相対的なのだ、という立場の人もいるけれど、
それでも、エジプトのピラミッドは正当に評価され、世界遺産になっているわけで、
別に先進国がアフリカを差別して文化的に劣っている!
と主張しているわけではないと思う。

あとはそれこそ科学を超越したところ、先進国の常識を常識と考えず、
現地の人たちの常識こそが、文化的に優れているんだ!
という主張を本当に覚悟を持ってできる人ならば、
アフリカの文化こそが、本当の文化で、
先進国の文化は金まみれ、キリスト教まみれじゃないですか!!
みたいな主張をすることは可能だとは思う。

個人的には、それでも先進国の意識を捨て去ることはできない。
先進国に生きる者のある意味での呪縛から逃れられていないのかも知れないが、
それでも先進国の生きやすさを享受していながら、
先進国はダメだよね、とは言い切れないように思う。
いくらなんでも、先進国の文学や芸術を捨て、
途上国のような芸術の中でのみ生きる覚悟は、私には無いからだ。

もちろん、途上国の文化は全てダメだよね、という話ではないし、
アニミスムの文化にも、人間が本来持っている温かみのようなものも感じられるのは事実。

この二つの認識のあいだで、揺れ動いている。

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