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世界の歴史 23

  • アメリカ合衆国の膨張
  • 中央公論社 1998.6
  • (1人)
蔵書数: 2冊 貸出数: 0冊
貸出可能数: 2冊 予約件数: 0件
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竜王図書館 <1010597910>
貸出可 / 書庫一般書 / / /209/セ/23 / 帯出可
双葉図書館 <2810387734>
貸出可 / 閉架書庫 / / /209/セ/23 / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-12-403423-7
書名ヨミ セカイ ノ レキシ
分類記号 209
価格 ¥2524
出版者ヨミ チュウオウ コウロンシャ
大きさ 20cm
ページ数 470p
一般件名 世界史
抄録 1.巨大であろうとする新国家 2.建国初期の嵐を乗り越えるなかで 3.膨張がもたらした栄光と破綻 4.内戦の嵐をとおして 5.世界第一の工業国家へ 6.「アメリカの世紀」を目指して ほか4章
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戦争と価値観と差別
(2015/03/15)
ブルーツ・リー/飯能市立図書館
200年の時は、現代とダイレクトに通じる時間だと感じた。
戦争、価値観の押し付け、差別。
このみっつについて、この本を読むことによって、考えさせられた。

アメリカ合衆国にとって、最大の内乱だった南北戦争。
これって、ここまで甚大な被害が出た戦争だったんだな、と。

もちろん、南北戦争自体は知っていたし、
映画「風と共に去りぬ」「リンカーン」あたりで、
大きな被害が出た戦争だったことは知っていたけれど、
しかし、それにしてもその死者数が群を抜き、
一国の内乱としては、実は人類史最大の内乱だった、
という事実は、初めて知った。

ビッツバーグの戦いは、日本の関ヶ原みたいなものかと思っていたのだけれど、
とんでもない。
武器の質があまりにも違い、まさに虐殺に次ぐ虐殺。
さらに、戦争自体が終結するまでに、何年もかかっている事実を、
この本を読んで初めて知った次第。

もちろん南北戦争だけではなくて、「明確なる宿命」により、
西へ西へと領土を広げていったアメリカの拡張もしっかりと捉えており、
この辺りは、歴史に興味が無い人でも、
ぜひ知っておいていただきたい事象。
西の土地は、何も無人の荒野ではなくて、先住民、ネイティヴアメリカンの住む土地。
それらがいかに征服されていったのか。
この事実は、現代の日本に住む私たちにとっても、知らない、で済ませていい事実ではないと思う。
現に、先進国が「未開」としている国々では、現在も、先進国化、というより、
欧米と同じような国に変えてしまえ!
という流れは、グローバリゼーションの名の元、着々と進行中だ。

私たちが知らなければならない事実、という意味では、
黒人奴隷の現実、それらが本当に解放され、
本当の意味での自由を得たのは、実は現代ですらない。
未来に起こって欲しい事象。
2014年には、黒人が白人警官によって銃殺される事件が起こり、
黒人差別撤廃を訴える黒人たちのデモ活動も活発に、今、この時も起こっている。

戦争、価値観の押し付け、差別は、何も過去にのみ起こる事象では無い。
この本を読むことによって、200年前から人類は本当に進歩したのか、
少しでも、いい社会を作ってこられているのか。
そんな事を自問自答した。

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