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世界の歴史 22

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竜王図書館 <1010615290>
貸出可 / 書庫一般書 / / /209/セ/22 / 帯出可
双葉図書館 <2810426672>
貸出可 / 一般歴史地理200-299 / / /209/セ/22 / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-12-403422-9
書名ヨミ セカイ ノ レキシ
著者ヨミ カバヤマ コウイチ
著者ヨミ トナミ マモル
著者ヨミ ヤマウチ マサユキ
分類記号 209
価格 ¥2524
出版者ヨミ チュウオウ コウロン シンシャ
大きさ 20cm
ページ数 538p
一般件名 世界史
抄録 1.フランス革命とナポレオン以後のヨーロッパ 2.ヨーロッパ新秩序 3.一八四八年革命とヨーロッパ 4.フランス第二帝政とドイツの統一 5.ブルジョワ共和政下の国民統合 6.十九世紀のヘゲモニーをめざして ほか8章
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印象派と19世紀ヨーロッパ
(2015/03/04)
ブルーツ・リー/飯能市立図書館
19世紀のヨーロッパを、中世とする見る意見なんてあるんだなあ、と。

確かに、現代の資本主義、民主主義が当たり前の時代からすると、
19世紀って、なかなか現代の諸制度が整ってこんなあ、
という印象はぬぐえないかも。
ただ、それを「中世的停滞」という意味で19世紀が中世というならば、
産業革命もあり、コミューン運動、それをつぶしにかかる動き、
民主化されたり共和化されたり革命暴動反乱おきまくる時代、
さすがに停滞しているという意味での中世ではないのでは…?
とは思った。

ただ、民主主義と自由経済が当たり前の現代の感覚からすると、
フランス革命が起きてから100年ほどの歩みはいかにももどかしい
という気持ちはわからないでもないかも。
まさに「苦悩」というタイトルが示す通り、
19世紀のヨーロッパというのは、産みの苦しみの時代だったんだろうな、
という思いを強く持った。

あと感じたのは、印象派、よくこんな時代にあれだけさわやかな絵画を描けたな、と。
産業革命以前の、飢饉すらしょっちゅうの時代、
さらに産業革命直後のあまりに悲惨な労働者の使われ方。
これらの中で、よく「個」に迫れたな、とは思うけど、
ちょっとだけ、印象派は時代を、世界を描けていたのか?
という疑問がよぎったのも事実。
一部上層階級の事だけを描いたということか?
しかし絵描きは基本的にこの時期まだ貧乏なはずだし…?うーん。

ただ、もしかすると、後世から見ると悲惨な時代でも、
当時を生きる人からすると、必ずしもこの本にあるように、
苦しみだけの時代ではないのかも。
もしかしたら、今の21世紀だって、
23世紀くらいの人が見たら、
「よくこんな悲惨な時代を暮せたもんだ」
って話になっているかもだし。

そういう意味では、ちょっと時代の暗い側面ばかり描きすぎた感はあるのかも。
印象派の絵と、この本の間あたりが、
実は実際の19世紀ヨーロッパを捉えているのかも知れない。

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