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日本軍兵士
  • アジア・太平洋戦争の現実 中公新書  2465
  • 中央公論新社 2017.12
  • 吉田 裕∥著
  • (7人)
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊 予約件数: 0件
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資料の状況
竜王図書館 <1012302236>
貸出可 / 2F棚8/新書 / /S/391/ヨ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-12-102465-7
13桁ISBN 978-4-12-102465-7
書名ヨミ ニホングン ヘイシ
副書名ヨミ アジア タイヘイヨウ センソウ ノ ゲンジツ
著者ヨミ ヨシダ ユタカ
叢書名ヨミ チュウコウ シンショ
分類記号 391.2074
価格 ¥820
出版者ヨミ チュウオウ コウロン シンシャ
大きさ 18cm
ページ数 6,228p
一般件名 太平洋戦争(1941~1945)
一般件名 軍人
抄録 高率の餓死、戦場での自殺と「処置」、特攻、物資欠乏…。勇猛と語られる日本兵が、凄惨な体験を強いられた戦争の現実とは。兵士の目線・立ち位置から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。
著者紹介 1954年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。同大学社会学部、大学院社会学研究科教授。著書に「昭和天皇の終戦史」など。
1人中 1人が好評価
兵士の現場での状態をわかりやすく示した書
(2018/02/01)
中務光人/池田市立図書館
 著者は埼玉県(現)入間市の出身。。1954生、東京教育大卒。一橋大社会学研究科博士課程→→ 1996 同社会学部教授。専攻は、日本近現代軍事史・日本近現代政治史。
  この書の大部分は兵士の悲惨な状態とそれに至る原因について書かれており、政治家や高級将校の固有名詞が使われるような記述はほとんどない。
 第2次大戦による日本の死者数は民間人も含めて 310万人。うち軍人・軍属が 230万人。この軍人・軍属の死因では、戦闘による死は、飢餓・病死・自殺よりも少ない。そのような結果になるには必然的な原因があった。すなわち、(1) 戦局が広がり・悪化によりより多くの動員を必要とし、頑強でない国民にまで動員が広がった。(2) 兵站補給の不備。(3) 無理な作戦計画による行軍の過重な負担。(4) 自動車・土木機械などの機械化の遅れによる過重労働。(5) 靴や飯盒の補充もされないような劣悪な装備。
 また独歩できないような傷病兵は、自殺の強要~他殺が行われることも少なくなかったようである。そして、古参兵による初年兵いじめもよくあり、黙認されることが多かったらしい。特攻隊のことも記載されている。
  このような内容について、統計的な数値と、現場にいた兵士・将校の言葉がちりばめられていて、予備知識の少ない私にとっても興味をもって読むことができた。

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