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もの想う時、ものを書く
Amy's essay collection since 2000
中央公論新社 2024.11
山田 詠美
∥著
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蔵書数: 1冊
貸出数: 1冊
貸出可能数: 0冊
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竜王図書館 <1012712202>
貸出中 / 1F書評 / / /914.6/ヤ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-12-005849-3
13桁ISBN
978-4-12-005849-3
書名ヨミ
モノ オモウ トキ モノ オ カク
副書名ヨミ
エイミーズ エッセイ コレクション シンス ニセン
副書名原綴
Amy's essay collection since 2000
著者ヨミ
ヤマダ エイミ
分類記号
914.6
価格
¥2200
出版者ヨミ
チュウオウ コウロン シンシャ
大きさ
20cm
ページ数
413p
抄録
もう会えない人の記憶、夫とのかけがえのない日常、そして文学。2000年以降、各紙誌に発表されたエッセイに加え、文庫解説、芥川賞選評など、すべて初収録。作家が愛するものたちを言の葉にのせた散文集。
著者紹介
東京都生まれ。「ベッドタイムアイズ」で作家デビュー。「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で直木賞、「風味絶佳」で谷崎潤一郎賞を受賞。
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記憶力
(2025/02/11)
unofficial ファン倶楽部/和泉市立図書館
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河野多恵子との対談『文学問答』で詠美さんは
作家の一番大切な資質は「記憶力」だと強調して
いたのを思い起こした。
詠美さんも指摘するように記憶は自分の都合のいいように
作りかえるものだとは思うが、この事実を前提にしても
詠美さんの記憶力には驚かされる。
作家生活40周年・・・。もうそんなになりますか。
<大事なのは「ほろ」だと思った。以後、私は、その
「はろ」を追及して今に至る>
冒頭から、こんな、おっと思うフレーズに出会えて、
得した気分になれる・・・詠美さん、絶好調
芥川選評を筆頭に「詠美節」に酔いしれてください。
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B
(2025/01/29)
FILO/飯能市立図書館
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劇中劇ではない。エッセイ。
P10 「記憶というものは、本人の都合の良いように改竄されていくものだから、ディテイルのすべてが正確とは言い切れないが、」
P93 「何ども読み直して、句読点をあっちこっちに移動させたりして長い時間をかける。」
P146 川上浩司 『不便益のススメ 新しいデザインを求めて』
「”benefits of inconvenience"。不便だからこそ得られる益がある。引っかかりとかつまずきみたいな不便というのは、人の記憶に残りやすく、記憶のトリガーになる。」 「プロセスを楽しみ達成感を得ることは不便なくしては得られない効用です。」
P229 「十行の説明を、たった一行で表すのを小説という。」
P244 荒木経惟 『私写真』
「作家の私小説は自分の体験を文体というふるいにかけ濾過させることから作業を始める。感情とペンは、作家の資質が両立を拒むのである。写真の場合、常に、その両立を課せられる。作家が時間を故意にかけるのとは反対に、写真家は、瞬発力を導引して、その瞬間にかける。」「私的な自由を作品に昇華することが、どれくらい、自らにストイシズムを課しているかが痛い程、今は理解出来る。」
P270 井上荒野 『切羽へ』
「喪失の、もの哀しくも美しい代償は、その人だけの時の経過がデッサンする、心の内に存在する島だ。誰かと共有する隙を残しながら、けれども誰とも共有できない自分だけの島。」「井上荒野さんは、書くことと同じくらい、あるいは、それ以上に、書かないことをも大事にしている人なのだと。」
P298 久住昌之 『野武士、西へ 二年間の散歩』
「見たことを見たように、感じたことを感じたように書くということである。技術によって描写するのとは少し違う。自分の内と外をつなぐものに唯一無二の言葉を与えるのに似ている。」
P345 水上勉 『土を喰う日々』
P346 荒木経惟 「空は天国の底」
P376 「歪んだもののやるせなさを体得できたのは、いつも人工の美しさと素直な自然のたいひからだった。」
P410 「美しい無駄が文化を創ると信じている。美しくて、役に立たないと思われるものに、あえて、手間をかけること。」
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貸出中 / 1F書評 / / /914.6/ヤ/ / 帯出可
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作家の一番大切な資質は「記憶力」だと強調して
いたのを思い起こした。
詠美さんも指摘するように記憶は自分の都合のいいように
作りかえるものだとは思うが、この事実を前提にしても
詠美さんの記憶力には驚かされる。
作家生活40周年・・・。もうそんなになりますか。
<大事なのは「ほろ」だと思った。以後、私は、その
「はろ」を追及して今に至る>
冒頭から、こんな、おっと思うフレーズに出会えて、
得した気分になれる・・・詠美さん、絶好調
芥川選評を筆頭に「詠美節」に酔いしれてください。
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P10 「記憶というものは、本人の都合の良いように改竄されていくものだから、ディテイルのすべてが正確とは言い切れないが、」
P93 「何ども読み直して、句読点をあっちこっちに移動させたりして長い時間をかける。」
P146 川上浩司 『不便益のススメ 新しいデザインを求めて』
「”benefits of inconvenience"。不便だからこそ得られる益がある。引っかかりとかつまずきみたいな不便というのは、人の記憶に残りやすく、記憶のトリガーになる。」 「プロセスを楽しみ達成感を得ることは不便なくしては得られない効用です。」
P229 「十行の説明を、たった一行で表すのを小説という。」
P244 荒木経惟 『私写真』
「作家の私小説は自分の体験を文体というふるいにかけ濾過させることから作業を始める。感情とペンは、作家の資質が両立を拒むのである。写真の場合、常に、その両立を課せられる。作家が時間を故意にかけるのとは反対に、写真家は、瞬発力を導引して、その瞬間にかける。」「私的な自由を作品に昇華することが、どれくらい、自らにストイシズムを課しているかが痛い程、今は理解出来る。」
P270 井上荒野 『切羽へ』
「喪失の、もの哀しくも美しい代償は、その人だけの時の経過がデッサンする、心の内に存在する島だ。誰かと共有する隙を残しながら、けれども誰とも共有できない自分だけの島。」「井上荒野さんは、書くことと同じくらい、あるいは、それ以上に、書かないことをも大事にしている人なのだと。」
P298 久住昌之 『野武士、西へ 二年間の散歩』
「見たことを見たように、感じたことを感じたように書くということである。技術によって描写するのとは少し違う。自分の内と外をつなぐものに唯一無二の言葉を与えるのに似ている。」
P345 水上勉 『土を喰う日々』
P346 荒木経惟 「空は天国の底」
P376 「歪んだもののやるせなさを体得できたのは、いつも人工の美しさと素直な自然のたいひからだった。」
P410 「美しい無駄が文化を創ると信じている。美しくて、役に立たないと思われるものに、あえて、手間をかけること。」