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ロング・アフタヌーン
中央公論新社 2022.3
葉真中 顕
∥著
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蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012462857>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-12-005511-9
13桁ISBN
978-4-12-005511-9
書名ヨミ
ロング アフタヌーン
著者ヨミ
ハマナカ アキ
分類記号
913.6
価格
¥1650
出版者ヨミ
チュウオウ コウロン シンシャ
大きさ
20cm
ページ数
293p
抄録
編集者・梨帆の元に、以前新人賞で落選した多恵から原稿が送られてきた。学生時代の友人が時を経て再会するところから物語は始まるが、登場人物の苦境に思いを馳せるうち梨帆は…。『読売新聞オンライン』連載を加筆し書籍化。
著者紹介
1976年東京都生まれ。「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞、「凍てつく太陽」で大藪春彦賞、日本推理作家協会賞を受賞。ほかの著書に「絶叫」など。
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繊細な女性目線の本
(2022/03/23)
あめんぼう/東温市立図書館
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面白かった。
薄い本だったからというのもあるけど、数時間で読めてしまった。
主人公は出版社に勤める編集者の女性。
彼女は賞に応募してきた小説の中から、傑作と思える一つの小説を見出す。
賞を取ると思われたその作品は、内容が過激だった事から落選。
その後、夫と離婚、過呼吸を患いながらも仕事を続ける彼女の元に、落選した小説を書いた女性から原稿が送られてくる。
その小説のタイトルは「長い午後」。
内容は、自殺をしようとした主婦が昔の親友に偶然出会い、小説を書く事になり、自殺を思いとどまる。
そして、自分の半生を思い返していく。
それは、自分の人生においての「男性」という存在を思い返す事でもあってーという話で、主人公はこれは本当の話だと読みながら確信する。
私は最初に葉真中顕さんの本を読んだ時、この人は女性作家だと疑わなかった。
それが、何かの拍子で男性だと知って、ちょっと驚いた。
もし、この作品も知らずに読んでいたら、確実に女性が書いた話だと思っていた。
それくらい女性目線で繊細に書かれた話だと思う。
男性が今まで女性にしてきた数々の暴力、それが作品の所々に織り込まれていて、だからこそ主人公と小説家志望の女性の気持ちが分かるし共感できる。
もしや、小説家の親友も男性に酷い目に合わされたのでは?と想像してしまう。
すごく昔に読んだ漫画に、世界中の大統領などトップが全て女性なら戦争は起こらないというような事をチラッと一コマで描いていたのが鮮明に思い出された。
そして、今までの作品のように、何十年か前に起きた出来事を具体的に描いていて読んでいて本当に懐かしい気持ちになった。
小説の中で描かれている小説のタイトル「長い午後」も秀逸だと思う。
正に私自身の今もそのタイトル通りだと思える。
そこが共感できてこそのこの小説の良さにつながると思う。
もし、私がもっと若く、人生の午前中くらいなら・・・、さらに男性なら・・・、この本は中途半端な内容だと感じたかもしれない。
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あめんぼう/東温市立図書館
薄い本だったからというのもあるけど、数時間で読めてしまった。
主人公は出版社に勤める編集者の女性。
彼女は賞に応募してきた小説の中から、傑作と思える一つの小説を見出す。
賞を取ると思われたその作品は、内容が過激だった事から落選。
その後、夫と離婚、過呼吸を患いながらも仕事を続ける彼女の元に、落選した小説を書いた女性から原稿が送られてくる。
その小説のタイトルは「長い午後」。
内容は、自殺をしようとした主婦が昔の親友に偶然出会い、小説を書く事になり、自殺を思いとどまる。
そして、自分の半生を思い返していく。
それは、自分の人生においての「男性」という存在を思い返す事でもあってーという話で、主人公はこれは本当の話だと読みながら確信する。
私は最初に葉真中顕さんの本を読んだ時、この人は女性作家だと疑わなかった。
それが、何かの拍子で男性だと知って、ちょっと驚いた。
もし、この作品も知らずに読んでいたら、確実に女性が書いた話だと思っていた。
それくらい女性目線で繊細に書かれた話だと思う。
男性が今まで女性にしてきた数々の暴力、それが作品の所々に織り込まれていて、だからこそ主人公と小説家志望の女性の気持ちが分かるし共感できる。
もしや、小説家の親友も男性に酷い目に合わされたのでは?と想像してしまう。
すごく昔に読んだ漫画に、世界中の大統領などトップが全て女性なら戦争は起こらないというような事をチラッと一コマで描いていたのが鮮明に思い出された。
そして、今までの作品のように、何十年か前に起きた出来事を具体的に描いていて読んでいて本当に懐かしい気持ちになった。
小説の中で描かれている小説のタイトル「長い午後」も秀逸だと思う。
正に私自身の今もそのタイトル通りだと思える。
そこが共感できてこそのこの小説の良さにつながると思う。
もし、私がもっと若く、人生の午前中くらいなら・・・、さらに男性なら・・・、この本は中途半端な内容だと感じたかもしれない。