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灼熱
新潮社 2021.9
葉真中 顕
∥著
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竜王図書館 <1012445290>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-10-354241-4
13桁ISBN
978-4-10-354241-4
書名ヨミ
シャクネツ
著者ヨミ
ハマナカ アキ
分類記号
913.6
価格
¥2600
出版者ヨミ
シンチョウシャ
大きさ
20cm
ページ数
668p
抄録
沖縄生まれの勇は、ブラジルの日本人入植地で日本移民二世のトキオと出会い、無二の親友となるが…。戦後ブラジルで日本移民を二分し、多くの死者を出した「勝ち負け抗争」を題材にした長編。『小説新潮』連載を加筆修正。
著者紹介
1976年東京都生まれ。作家。「ロスト・ケア」で日本ミステリー文学大賞新人賞、「凍てつく太陽」で大藪春彦賞、日本推理作家協会賞を受賞。
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読み応えのある本
(2022/02/11)
あめんぼう/東温市立図書館
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お話の舞台は第二次世界大戦のあった頃のブラジル。
ブラジルに移民してきた沖縄の少年、勇とブラジルで大きな畑を経営している家の息子、トキオが出会い、親友になる。
その友情は二人が成長して青年になってからも続いていたが、トキオの家で栽培している薄荷が軍事目的で作られているというデマが回り、それを良く思わないグループに勇は取り入れられ、ついに栽培された薄荷を焼く手助けをする。
その事により、トキオ一家は村にいられなくなり、別の所でまた開拓する事となる。
その後、日本は戦争で負けたが、村の人々は戦争に勝ったと思いこまされる。
その中に勇もおり、日本は戦争に負けたと言うトキオに苛立つ。
やがて両者の対立は、戦争に勝ったと信じている人々が負けたと言う人々の代表を殺す事にまで発展して、否応なく勇とトキオもその流れに巻き込まれていく。
私は二人以上の人が恐い。
一対一だと何とかなるけど、二人相手だと口でも体でもかなわないと思うから。
この物語の主人公である青年二人も一対一で対峙していたらこんな事にはなってないと思う。
自分が特に教育も受けてなく、何も知識がない状態で、デマを流されたら、当然周りの熱に押されてそれを信じるだろうし、狂信的になるかも・・・と思うとそれも恐いと思った。
とても残酷な話だけど、自分に置き換えると納得できる話でもあった。
話は後半にいくごとに面白い。
だから、当時のブラジルの様子や全体像について詳しく丁寧に書かれてあり、その記載があるからこそ本に厚みを与えているのだと分かりつつも、早く結末が知りたくて、その部分を端折りながら読んでしまった。
これだけの事を調べて本にするのは相当な骨のいる事だったろうと読みながら思った。
途中、占い師の老婆の正体は想像ついたけど、彼女にしろ主人公たちにしろ、何か大きなものに翻弄されたように思う。
その中で人間的な感情を忘れてなかった事に救いを感じる。
人間は助け合う以外は、もう個で生きる時代に入ってるんじゃないかと思う。
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貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
ブラジルに移民してきた沖縄の少年、勇とブラジルで大きな畑を経営している家の息子、トキオが出会い、親友になる。
その友情は二人が成長して青年になってからも続いていたが、トキオの家で栽培している薄荷が軍事目的で作られているというデマが回り、それを良く思わないグループに勇は取り入れられ、ついに栽培された薄荷を焼く手助けをする。
その事により、トキオ一家は村にいられなくなり、別の所でまた開拓する事となる。
その後、日本は戦争で負けたが、村の人々は戦争に勝ったと思いこまされる。
その中に勇もおり、日本は戦争に負けたと言うトキオに苛立つ。
やがて両者の対立は、戦争に勝ったと信じている人々が負けたと言う人々の代表を殺す事にまで発展して、否応なく勇とトキオもその流れに巻き込まれていく。
私は二人以上の人が恐い。
一対一だと何とかなるけど、二人相手だと口でも体でもかなわないと思うから。
この物語の主人公である青年二人も一対一で対峙していたらこんな事にはなってないと思う。
自分が特に教育も受けてなく、何も知識がない状態で、デマを流されたら、当然周りの熱に押されてそれを信じるだろうし、狂信的になるかも・・・と思うとそれも恐いと思った。
とても残酷な話だけど、自分に置き換えると納得できる話でもあった。
話は後半にいくごとに面白い。
だから、当時のブラジルの様子や全体像について詳しく丁寧に書かれてあり、その記載があるからこそ本に厚みを与えているのだと分かりつつも、早く結末が知りたくて、その部分を端折りながら読んでしまった。
これだけの事を調べて本にするのは相当な骨のいる事だったろうと読みながら思った。
途中、占い師の老婆の正体は想像ついたけど、彼女にしろ主人公たちにしろ、何か大きなものに翻弄されたように思う。
その中で人間的な感情を忘れてなかった事に救いを感じる。
人間は助け合う以外は、もう個で生きる時代に入ってるんじゃないかと思う。