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となりのセレブたち
新潮社 2015.9
篠田 節子
∥著
(2人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
予約件数: 0件
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竜王図書館 <1012094908>
貸出可 / 1F棚16/913.6サ-タ / / /913.6/シ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-10-313364-3
13桁ISBN
978-4-10-313364-3
書名ヨミ
トナリ ノ セレブタチ
著者ヨミ
シノダ セツコ
分類記号
913.6
価格
¥1600
出版者ヨミ
シンチョウシャ
大きさ
20cm
ページ数
253p
内容
内容:トマトマジック 蒼猫のいる家 ヒーラー 人格再編 クラウディア
抄録
親の介護にペットの世話、面倒はすべてお金で解決。自己中心的なのに他力本願。根拠なく楽観主義-。となりの小金持ちたちをユーモアと皮肉たっぷりに描く短編集。『小説新潮』掲載を単行本化。
著者紹介
1955年東京都生まれ。東京学芸大学卒。「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。「女たちのジハード」で直木賞、「ゴサインタン」で山本周五郎賞を受賞。
内容細目・詳細
1
内容書名
トマトマジック
内容書名ヨミ
トマト マジック
2
内容書名
蒼猫のいる家
内容書名ヨミ
アオネコ ノ イル イエ
3
内容書名
ヒーラー
内容書名ヨミ
ヒーラー
4
内容書名
人格再編
内容書名ヨミ
ジンカク サイヘン
5
内容書名
クラウディア
内容書名ヨミ
クラウディア
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シニカルでコミカル
(2018/09/19)
あめんぼう/東温市立図書館
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皮肉のきいた5話からなる短編集。
前半2話は経済的に裕福な人々の悲喜こもごも、後半3話は近未来的な話になっていて、どの話も結末に「なるほど」となった。
「トマトマジック」
セレブな主婦たちの食事会。
ホストは刺繍教室の講師をする主婦で、集まった女性たちを心の中で値踏みしている。
トマトの代わりに使ったドライトマトを食べた事で彼女たちに思いがけない出来事がー。
シニカルで皮肉のきいた結末。あれだけ心の中で女性たちをバカにしていた主人公が一番俗っぽいというのが何とも笑える。
「蒼猫のいる家」
主人公は猫嫌いのキャリアウーマンの主婦。
家族は彼女が猫嫌いなのを知っていて猫を飼い始める。家に自分の居場所がなくなったと感じた彼女は不倫をするがー。
不思議な結末のようだけど、何となく分かる。犬より猫の方が愛情に関して純粋かもしれないな・・・と思った。自分の世話をしてくれる人、自分に利益のある人よりも自分の感性で人を選ぶ。私は特に犬も猫も好きじゃないけど、何故か犬に吠えられ、猫には相当人見知りの猫にも好かれる。何となくその様と重なった。
「ヒーラー」
「吹き流し」という深海魚が世の中で流行する。
女性たちはその粘液で美しくなり、男たちはその魚で性処理をする。
やがて、それは世の中の仕組みに大きく影響を与えるまでとなりー。
こんな魚、本当にいそうだな・・・と思う。シニカルながらコミカルな話。
「人格再編」
高齢化社会において、老人たちの人格を人格者に再編するという取り組みが始まる近未来の話。
これを読んで「時計じかけのオレンジ」を思いだした。世の中のためになるものでも、その人らしさが無くなるというのはどうなのか。ああいう人間や年取って老醜をさらすという事も意味がある事か・・・と思わされる話。
「クラウディア」
借金取りに山中に捨てられた男性。
土に埋められた彼のもとを付き合っていた女性の飼い犬であるアフガンハウンドのクラウディアが追ってきて救う。やがて、男性と犬は山小屋にたどり着き、不思議な関係性の生活が始まる。
この話は別の話とはまた毛色が違う。犬が最初は主人公に服従していたのが、野生の本能が呼び覚まされ、だんだん主従関係が変ってしまう。
そのまま話が続くのかと思いきや、また別の展開になり、ドタバタ劇的な話だった。
文章は面白くないが、話の筋と結末は面白い。
様々な人間を生臭く、ちょっと斜め目線で描いている。
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前半2話は経済的に裕福な人々の悲喜こもごも、後半3話は近未来的な話になっていて、どの話も結末に「なるほど」となった。
「トマトマジック」
セレブな主婦たちの食事会。
ホストは刺繍教室の講師をする主婦で、集まった女性たちを心の中で値踏みしている。
トマトの代わりに使ったドライトマトを食べた事で彼女たちに思いがけない出来事がー。
シニカルで皮肉のきいた結末。あれだけ心の中で女性たちをバカにしていた主人公が一番俗っぽいというのが何とも笑える。
「蒼猫のいる家」
主人公は猫嫌いのキャリアウーマンの主婦。
家族は彼女が猫嫌いなのを知っていて猫を飼い始める。家に自分の居場所がなくなったと感じた彼女は不倫をするがー。
不思議な結末のようだけど、何となく分かる。犬より猫の方が愛情に関して純粋かもしれないな・・・と思った。自分の世話をしてくれる人、自分に利益のある人よりも自分の感性で人を選ぶ。私は特に犬も猫も好きじゃないけど、何故か犬に吠えられ、猫には相当人見知りの猫にも好かれる。何となくその様と重なった。
「ヒーラー」
「吹き流し」という深海魚が世の中で流行する。
女性たちはその粘液で美しくなり、男たちはその魚で性処理をする。
やがて、それは世の中の仕組みに大きく影響を与えるまでとなりー。
こんな魚、本当にいそうだな・・・と思う。シニカルながらコミカルな話。
「人格再編」
高齢化社会において、老人たちの人格を人格者に再編するという取り組みが始まる近未来の話。
これを読んで「時計じかけのオレンジ」を思いだした。世の中のためになるものでも、その人らしさが無くなるというのはどうなのか。ああいう人間や年取って老醜をさらすという事も意味がある事か・・・と思わされる話。
「クラウディア」
借金取りに山中に捨てられた男性。
土に埋められた彼のもとを付き合っていた女性の飼い犬であるアフガンハウンドのクラウディアが追ってきて救う。やがて、男性と犬は山小屋にたどり着き、不思議な関係性の生活が始まる。
この話は別の話とはまた毛色が違う。犬が最初は主人公に服従していたのが、野生の本能が呼び覚まされ、だんだん主従関係が変ってしまう。
そのまま話が続くのかと思いきや、また別の展開になり、ドタバタ劇的な話だった。
文章は面白くないが、話の筋と結末は面白い。
様々な人間を生臭く、ちょっと斜め目線で描いている。