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邯鄲の島遙かなり 中
新潮社 2021.9
貫井 徳郎
∥著
(4人)
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竜王図書館 <1012446124>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ヌ/2 / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-10-303874-0
13桁ISBN
978-4-10-303874-0
書名ヨミ
カンタン ノ シマ ハルカ ナリ
著者ヨミ
ヌクイ トクロウ
分類記号
913.6
価格
¥2350
出版者ヨミ
シンチョウシャ
大きさ
20cm
ページ数
566p
抄録
神々しい美貌の男が神生島に帰った日、血族の歴史は再び時を刻み始め…。明治維新から「あの日」の先までを鮮やかに映し出す大河小説。中は、第8~13部を収録する。『小説新潮』連載を単行本化。
著者紹介
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒。「慟哭」でデビュー。「乱反射」で日本推理作家協会賞、「後悔と真実の色」で山本周五郎賞受賞。
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シンプルで素朴な人間性
(2022/01/24)
あめんぼう/東温市立図書館
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上巻に引き続き、小さな島の、とある一族を描いた物語。
今回の時代は昭和初期からで、時代が時代だけに戦争という大きな出来事が話に関わってくる。
「第一回男子普通選挙」
最初の一ノ屋の子孫は若い男性。
彼は島で最初の政治家になろうと、選挙に立候補する。
うーん。この結末か~。もっと何かあると思ったけど・・・。政治家向けの性格ってあるんだろうなと思った。それに、公然と今でいう所の賄賂を配りまくる様子。配る方も配られる方も素朴で何となく微笑ましい。
「ご落胤騒動始末」
一ノ屋の成功者、島で企業を営む一家の創業者が亡くなる。ちょうどその日、一人の少女が自分は隠し子であると名乗り出て来る。
一方、一家の長男は会社の発展のため、軍のお偉いさんに取り入り、軍艦製造に手を染める事となる。
「人死島」
島の火山口に身を投げて心中をはかるアベックが相次ぐ。さらにその山で幽霊を目撃した人たちが相次ぎ島には人が押し寄せる。島の発展を望む男性はそれに人為的なものが絡んでいると見て調査する。
「超能力対科学」
一ノ屋の子孫の少女が予知能力を発揮する。
それに気づいた父親は少女の能力を使って観光客相手に一儲けしようとする。
その騒ぎを聞きつけた科学者の男性は少女の能力に何かからくりがあると見てあばこうとする。
「勝ってくるぞと勇ましく」
仲の良い幼馴染の少年二人。
二人は山の地図を作ろうと山に入る毎日を送るが、一人の少年が崖から落ちて片足が不自由になってしまう。
もう一人の少年はその事に責任を感じ、何かと友人の力になるが、そんな二人にも戦争の影が迫ってきてー。
「子供たち」
子供がいない雑貨屋を営む女性。
彼女は自分の子供がいない分、島の子供たちを自分の子供のように思い可愛がる。
そんな子供たちもやがては戦争にとられ、戦地に送られる事となる。
これが昭和という馴染み深い時代に起きた出来事というのが不思議な気持ちになる。
特にその頃の人々の様子。
まるで素朴で、この状況でこうなるのが自然という態度をとっている。
シンプルという事は安心できる。
人もシステムも複雑な今の世の中はストレス社会だと思った。
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あめんぼう/東温市立図書館
今回の時代は昭和初期からで、時代が時代だけに戦争という大きな出来事が話に関わってくる。
「第一回男子普通選挙」
最初の一ノ屋の子孫は若い男性。
彼は島で最初の政治家になろうと、選挙に立候補する。
うーん。この結末か~。もっと何かあると思ったけど・・・。政治家向けの性格ってあるんだろうなと思った。それに、公然と今でいう所の賄賂を配りまくる様子。配る方も配られる方も素朴で何となく微笑ましい。
「ご落胤騒動始末」
一ノ屋の成功者、島で企業を営む一家の創業者が亡くなる。ちょうどその日、一人の少女が自分は隠し子であると名乗り出て来る。
一方、一家の長男は会社の発展のため、軍のお偉いさんに取り入り、軍艦製造に手を染める事となる。
「人死島」
島の火山口に身を投げて心中をはかるアベックが相次ぐ。さらにその山で幽霊を目撃した人たちが相次ぎ島には人が押し寄せる。島の発展を望む男性はそれに人為的なものが絡んでいると見て調査する。
「超能力対科学」
一ノ屋の子孫の少女が予知能力を発揮する。
それに気づいた父親は少女の能力を使って観光客相手に一儲けしようとする。
その騒ぎを聞きつけた科学者の男性は少女の能力に何かからくりがあると見てあばこうとする。
「勝ってくるぞと勇ましく」
仲の良い幼馴染の少年二人。
二人は山の地図を作ろうと山に入る毎日を送るが、一人の少年が崖から落ちて片足が不自由になってしまう。
もう一人の少年はその事に責任を感じ、何かと友人の力になるが、そんな二人にも戦争の影が迫ってきてー。
「子供たち」
子供がいない雑貨屋を営む女性。
彼女は自分の子供がいない分、島の子供たちを自分の子供のように思い可愛がる。
そんな子供たちもやがては戦争にとられ、戦地に送られる事となる。
これが昭和という馴染み深い時代に起きた出来事というのが不思議な気持ちになる。
特にその頃の人々の様子。
まるで素朴で、この状況でこうなるのが自然という態度をとっている。
シンプルという事は安心できる。
人もシステムも複雑な今の世の中はストレス社会だと思った。