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邯鄲の島遙かなり 上
新潮社 2021.8
貫井 徳郎
∥著
(6人)
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貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012442693>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ヌ/1 / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-10-303873-3
13桁ISBN
978-4-10-303873-3
書名ヨミ
カンタン ノ シマ ハルカ ナリ
著者ヨミ
ヌクイ トクロウ
分類記号
913.6
価格
¥2450
出版者ヨミ
シンチョウシャ
大きさ
20cm
ページ数
617p
抄録
神々しい美貌の男が神生島に帰った日、血族の歴史は再び時を刻み始め…。明治維新から「あの日」の先までを鮮やかに映し出す大河小説。上は、第1~7部を収録する。『小説新潮』連載を単行本化。
著者紹介
1968年東京都生まれ。早稲田大学卒。「慟哭」でデビュー。「乱反射」で日本推理作家協会賞、「後悔と真実の色」で山本周五郎賞受賞。
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離島の人たちの歴史と時代を描く大河小説
(2022/01/14)
しゅうちゃん/甲斐市立図書館
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明治維新から、令和の始まりまで約150年。離島に生きた人々の姿を描く。「一ノ屋」の血を引く一族が、それぞれの時代を生き、つないでゆく。人物を中心に描きつつ、それぞれの時代状況も描く17の物語。
貫井徳郎は、「慟哭」という緊張感高いミステリー小説で名を馳せた推理小説作家も、今回の小説は、全3巻、質・量とも「大河小説」。17の物語の主人公は、血筋を受けて才能・秀でたところのある人だけでなく、血筋でありながら、秀でることができず平凡であることに、足掻く人も描いている。それが、物語に広がりと奥行きをもたらすことになっている。
ミステリー性もあり、ユーモラス性もある物語。こういう広がりのある世界を想像力で創造できる貫井徳郎は、一段大きな作家となった。
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微笑ましい
(2021/12/02)
あめんぼう/東温市立図書館
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一冊がまあまあの厚さで上中下巻のある小説。
しかも、歴史小説っぽいという事でどうしようかと迷っていたけど読んでみたら、歴史小説という感じではない。
読みやすい内容で読めば読む程どうなるんだろう?と興味をひかれる内容だった。
今から100年以上前、江戸末期か明治時代か・・・。
そんな時代のとある小さな島に一ノ屋という家系があった。
その一ノ屋には言い伝えがあり、美男子が産まれるとその男性が島に福をもたらすと言う。反対に女性はほとんどが美しくない顔で産まれてくる事が多い。
その言い伝え通り、誰もがほれぼれするような美しい男性が産まれ、その男性は島中の女性と関係し、子種をばらまいた。
その子孫たちの話が続く2話、3話・・・の話となっている。
最初の話の美男子と関係した女性たちはお互いが嫉妬しあうという事なく、「福を分けてもらう」という意識でいた。
その後の子孫は最初の美男子のように島の役に立ちたいと思ったり、見た目は賢くないのに賢くて後に社長になったり、今でいう所のウーマンリブ活動を島でしたり、徳川埋蔵金が島にあると信じて探したり、一ノ屋にしては珍しく美女で産まれたがために島中の男を夢中にさせて自分が不幸になったり、多才で美しい男性が産まれたり・・・と個性的でユニークな人生を送る人々ばかり。
話が進むにつれて時代が新しく、今に近づいていくという趣向になっている。
ひとつひとつの話において全く違う小説を読んでいるような感じがしてそれぞれに考える所もあるような話ばかり。
そして、登場人物たちの思いややりとりによって、いつもはちょっと恐い話を書く作者のユーモアのある部分がかいま見えた。
自分の親が美男子で女性にモテモテだからと自分もそうなると思いこんでいて、それを幼馴染の女性に的確にコテンパンに指摘される様子など滑稽で面白い。
微笑ましく読める本で読みやすいので厚い本でも読み進めようと思える。
次の話はどうなるんだろう?どんな子孫が産まれるんだろう?そして今の時代になるとこの微笑ましい話も殺伐とした感じになるんだろうか?なんて思いながら中巻を楽しみにしている。
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しゅうちゃん/甲斐市立図書館
貫井徳郎は、「慟哭」という緊張感高いミステリー小説で名を馳せた推理小説作家も、今回の小説は、全3巻、質・量とも「大河小説」。17の物語の主人公は、血筋を受けて才能・秀でたところのある人だけでなく、血筋でありながら、秀でることができず平凡であることに、足掻く人も描いている。それが、物語に広がりと奥行きをもたらすことになっている。
ミステリー性もあり、ユーモラス性もある物語。こういう広がりのある世界を想像力で創造できる貫井徳郎は、一段大きな作家となった。
あめんぼう/東温市立図書館
しかも、歴史小説っぽいという事でどうしようかと迷っていたけど読んでみたら、歴史小説という感じではない。
読みやすい内容で読めば読む程どうなるんだろう?と興味をひかれる内容だった。
今から100年以上前、江戸末期か明治時代か・・・。
そんな時代のとある小さな島に一ノ屋という家系があった。
その一ノ屋には言い伝えがあり、美男子が産まれるとその男性が島に福をもたらすと言う。反対に女性はほとんどが美しくない顔で産まれてくる事が多い。
その言い伝え通り、誰もがほれぼれするような美しい男性が産まれ、その男性は島中の女性と関係し、子種をばらまいた。
その子孫たちの話が続く2話、3話・・・の話となっている。
最初の話の美男子と関係した女性たちはお互いが嫉妬しあうという事なく、「福を分けてもらう」という意識でいた。
その後の子孫は最初の美男子のように島の役に立ちたいと思ったり、見た目は賢くないのに賢くて後に社長になったり、今でいう所のウーマンリブ活動を島でしたり、徳川埋蔵金が島にあると信じて探したり、一ノ屋にしては珍しく美女で産まれたがために島中の男を夢中にさせて自分が不幸になったり、多才で美しい男性が産まれたり・・・と個性的でユニークな人生を送る人々ばかり。
話が進むにつれて時代が新しく、今に近づいていくという趣向になっている。
ひとつひとつの話において全く違う小説を読んでいるような感じがしてそれぞれに考える所もあるような話ばかり。
そして、登場人物たちの思いややりとりによって、いつもはちょっと恐い話を書く作者のユーモアのある部分がかいま見えた。
自分の親が美男子で女性にモテモテだからと自分もそうなると思いこんでいて、それを幼馴染の女性に的確にコテンパンに指摘される様子など滑稽で面白い。
微笑ましく読める本で読みやすいので厚い本でも読み進めようと思える。
次の話はどうなるんだろう?どんな子孫が産まれるんだろう?そして今の時代になるとこの微笑ましい話も殺伐とした感じになるんだろうか?なんて思いながら中巻を楽しみにしている。