トップ
甲斐市立図書館
ログアウト
ログイン
検索結果詳細
前へ
次へ
暗号名スイス・アカウント
新潮文庫
新潮社 1993.4
ポール アードマン
∥著
山本 光伸
∥訳
(1人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
予約件数: 0件
予約かごに入れる
ブックリストに登録する
あなたの評価
変更
削除
レビューを書く
所蔵
詳細
レビュー
資料の状況
敷島図書館 <410205256>
貸出可 / 一般閉架 / /B/933/ア/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-10-216903-2
書名ヨミ
アンゴウメイ スイス アカウント
著者ヨミ
アードマン ポール E.
著者原綴
Erdman Paul E.
著者ヨミ
ヤマモト ミツノブ
原書名
原タイトル:The Swiss account
叢書名ヨミ
シンチョウ ブンコ
分類記号
933.7
価格
¥660
出版者ヨミ
シンチョウシャ
大きさ
16cm
ページ数
549p
当館優先
有用性順
新しい順
人中 人が好評価
({0})
null
修正する
削除する
イイネ!
イマイチ
違反報告
0人中 0人が好評価
日本の行く末2019
(2019/02/01)
山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
修正する
削除する
ヘレンミアーズの「アメリカの鏡・日本」やルトワックの「日本4.0」などを読むと、我々が受けた近代史が、如何に米史観に犯されていたものかに気づかされた。
インディアンを殺して土地を奪い、黒人を連れてきて奴隷にし、戦前に中国でトルコアヘンで大儲けし、キリストが許したと豪語する国民に、彼らの地図の果てにある日本人のために血を流すとは思えない。
資源も土地も少ない日本が、今後、従属的な同盟から独立し、どんな国際戦略を子孫に残すかべきか・・。
一つの実例として、第二次大戦中に力の無いスイスが独立を保つために、何をしていたのかに興味が起こり、この小説を手に取る。
驚いたことに、小説と言うより原典がしっかりしたノンフィクションに近い話だった。
改めて情報に関わる人材の育成が、小さな国の生命を左右する事を痛感する。まさに現在のイスラエルを想起してしまう。
訳者あとがきでは・・
日本では、スイスの永世中立というイメージだけが独り歩きし、こちらが勝手に中立を宣言すれば、周りの国々がそれを尊重して、避けて通ってくれるという幻想を抱いている。
ドイツと連合軍に挟まれたスイスは「自国の生存」のためになりふり構わず政策をとった事が書かれている。これを卑劣とみるか当然と見るか・・
まさにその通り。
米の核の傘に守られ、冷戦の風も感じない温室の中で「自分が何もしなければ、相手は何もしてこない」という幻想を育み、”非核都市宣言”などで厚顔無恥を世界に晒す。
ソ連の崩壊による米のグローバリズムの展開、この中での中国の軍事的な台頭による米の極東での相対的なパワー低下という現実。
この現実を真摯に受け止めず、今なお温室で育んだ楽観主義が新聞や地上波TVやコメンテーターに蔓延る。
この現実に目を瞑り、米が日本の為に血を流してくれるという幻想の上に戦略を立てても「砂上の楼閣」でしかない。
子孫の為に残すべく現実的な戦略を練るのが、今を生きる大人の覚悟と責任と痛感する。
イイネ!
イマイチ
違反報告
(c) 甲斐市立図書館
戻る
カレンダー
お知らせ
マイページ
ブックリストに登録する
読みたい
今読んでる
読み終わった
資料を評価する
0~5までの値で評価を登録できます。
(増減量0.5)
変更後、[決定]ボタンを押してください。
決定
閉じる
レビューを書く
貸出可 / 一般閉架 / /B/933/ア/ / 帯出可
null
山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
インディアンを殺して土地を奪い、黒人を連れてきて奴隷にし、戦前に中国でトルコアヘンで大儲けし、キリストが許したと豪語する国民に、彼らの地図の果てにある日本人のために血を流すとは思えない。
資源も土地も少ない日本が、今後、従属的な同盟から独立し、どんな国際戦略を子孫に残すかべきか・・。
一つの実例として、第二次大戦中に力の無いスイスが独立を保つために、何をしていたのかに興味が起こり、この小説を手に取る。
驚いたことに、小説と言うより原典がしっかりしたノンフィクションに近い話だった。
改めて情報に関わる人材の育成が、小さな国の生命を左右する事を痛感する。まさに現在のイスラエルを想起してしまう。
訳者あとがきでは・・
日本では、スイスの永世中立というイメージだけが独り歩きし、こちらが勝手に中立を宣言すれば、周りの国々がそれを尊重して、避けて通ってくれるという幻想を抱いている。
ドイツと連合軍に挟まれたスイスは「自国の生存」のためになりふり構わず政策をとった事が書かれている。これを卑劣とみるか当然と見るか・・
まさにその通り。
米の核の傘に守られ、冷戦の風も感じない温室の中で「自分が何もしなければ、相手は何もしてこない」という幻想を育み、”非核都市宣言”などで厚顔無恥を世界に晒す。
ソ連の崩壊による米のグローバリズムの展開、この中での中国の軍事的な台頭による米の極東での相対的なパワー低下という現実。
この現実を真摯に受け止めず、今なお温室で育んだ楽観主義が新聞や地上波TVやコメンテーターに蔓延る。
この現実に目を瞑り、米が日本の為に血を流してくれるという幻想の上に戦略を立てても「砂上の楼閣」でしかない。
子孫の為に残すべく現実的な戦略を練るのが、今を生きる大人の覚悟と責任と痛感する。