ちょっと複雑な家庭環境で育った女の子の宙。
大人になりきれないまわりの人々のなか、美味しいごはんを作ってくれる
やっちゃんの優しさに救われる。
おなかがすくとげんきが出ないし、暗い心に沈んでしまう。
やっちゃんは損得抜きに、宙をおいしい優しさに包んでくれる。
育ての親風海、産みの親の花野の二人の母の生い立ちと境遇を知るうちに
宙と共に成長していく母二人。
やっちゃんは本当にすごい人だ。彼がいなければ宙の未来はまた違っただろうと思う。
涙して読み、感動して応援したくなる。
とても良い本だと思う。