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ボニン浄土
小学館 2020.6
宇佐美 まこと
∥著
(4人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012397798>
貸出可 / 1F棚14/913.6ア-オウ / / /913.6/ウ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-09-386577-7
13桁ISBN
978-4-09-386577-7
書名ヨミ
ボニン ジョウド
著者ヨミ
ウサミ マコト
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
ショウガクカン
大きさ
19cm
ページ数
349p
抄録
1840年。五百石船の乗員たちは、ある島に逢着する。青い瞳の住人は、島の名を「ボニン」と告げた。それから、180年後。物語はついに動き始め…。時空を超えた怒りと赦しの超弩級人間ドラマ。
著者紹介
1957年愛媛県生まれ。「愚者の毒」で日本推理作家協会賞長編部門および連作短編集部門受賞。ほかの著書に「骨を弔う」「少女たちは夜歩く」など。
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つながりの話
(2020/12/17)
あめんぼう/東温市立図書館
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この話には3人の主人公がいて、それぞれの話が進み、後半につながるようになっている。
1つは、江戸時代の船乗りの男性の話。
彼は船乗りとして五百石の船に乗り込むも、船が遭難、何人かの船夫が亡くなりつつ何とか南の島にたどり着く。
そこは一人の日本人男性と異国の人たちが暮らす島で、彼はそこでイタリア人の女性と恋仲になる。
他の2つの話の時代は現代。
離婚をして一人暮らしの男性。
彼は古物商で亡き祖父の遺品を見つけ、それをきっかけに自分のルーツを探り始める。
音楽一家である祖父母と母親のもと、チェロをしている中学生の少年。
彼は一人の同級生の少女と関わった事がきっかけでチェロの音を拾えなくなってしまう。
このタイトルで、最初船が遭難して南の島に漂流したというあたりで、これは不気味なストーリー展開になるぞーと思ってたらいきなり現代の別の話になって肩すかしをくらった気持ちになった。
ボニン浄土というタイトルも何となく不気味だし、多分、恐ろしい風習のある島民たちに囲まれて・・・などと想像していた。
この話はそういう単純なホラー系の話ではなく、見えない人間同士のつながりを感じさせる話だった。
それは、自分の祖先から今につながる縦のつながりでもあるし、現代の人々が知らない内につながっていたという横のつながりでもある。
とてもよく出来た話で読後感も良かった。
不気味というのは唯一、呪いという話がでてくるくらいで、その呪いも人を雇う側が使用人にひどい扱いをした時、自衛のためにあるというもので、利己的な思いだけで人を呪うというのとは意味あいが違う。
そして、その正体が後半に語られている。
自分より目下にも礼節をもった態度で接する事が出来るのなら「呪い」があると思ってた方が良いと思うし、人として尊重しあい、いい関係でいられるなんて、優しい呪いだと思った。
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あめんぼう/東温市立図書館
1つは、江戸時代の船乗りの男性の話。
彼は船乗りとして五百石の船に乗り込むも、船が遭難、何人かの船夫が亡くなりつつ何とか南の島にたどり着く。
そこは一人の日本人男性と異国の人たちが暮らす島で、彼はそこでイタリア人の女性と恋仲になる。
他の2つの話の時代は現代。
離婚をして一人暮らしの男性。
彼は古物商で亡き祖父の遺品を見つけ、それをきっかけに自分のルーツを探り始める。
音楽一家である祖父母と母親のもと、チェロをしている中学生の少年。
彼は一人の同級生の少女と関わった事がきっかけでチェロの音を拾えなくなってしまう。
このタイトルで、最初船が遭難して南の島に漂流したというあたりで、これは不気味なストーリー展開になるぞーと思ってたらいきなり現代の別の話になって肩すかしをくらった気持ちになった。
ボニン浄土というタイトルも何となく不気味だし、多分、恐ろしい風習のある島民たちに囲まれて・・・などと想像していた。
この話はそういう単純なホラー系の話ではなく、見えない人間同士のつながりを感じさせる話だった。
それは、自分の祖先から今につながる縦のつながりでもあるし、現代の人々が知らない内につながっていたという横のつながりでもある。
とてもよく出来た話で読後感も良かった。
不気味というのは唯一、呪いという話がでてくるくらいで、その呪いも人を雇う側が使用人にひどい扱いをした時、自衛のためにあるというもので、利己的な思いだけで人を呪うというのとは意味あいが違う。
そして、その正体が後半に語られている。
自分より目下にも礼節をもった態度で接する事が出来るのなら「呪い」があると思ってた方が良いと思うし、人として尊重しあい、いい関係でいられるなんて、優しい呪いだと思った。