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本を守ろうとする猫の話
蔵書数: 1冊 貸出数: 1冊
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資料の状況
敷島図書館 <1012261077>
貸出中 /  / / /913.6/ナ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-09-386463-3
13桁ISBN 978-4-09-386463-3
書名ヨミ ホン オ マモロウ ト スル ネコ ノ ハナシ
著者ヨミ ナツカワ ソウスケ
分類記号 913.6
価格 ¥1400
出版者ヨミ ショウガクカン
大きさ 20cm
ページ数 222p
抄録 高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れ…。『STORY BOX』掲載に書き下ろしを加える。
著者紹介 1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県にて地域医療に従事。「神様のカルテ」で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。
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偶然なのでしょうね・・・?
(2022/03/05)
子門/筑前町図書館
ウィリアム・ブレイズの「書物の敵」を読んだ後、本書を手に取った。
できすぎのようだけど、本当の話(本だけに!)
むろん著者の夏川草介氏も「書物の敵」はお読みであったろうとおもう。
案外、そのあたりが本書をかくキッカケになったのかもしれない。
ヒトの歴史と共に本もまた存続してきたとするウィリアム・ブレイズは、その
著書のなかで、「書物の敵」のひとつに「二本足の略奪者」たる人間の所業を
「火」「水」らと同列のモノとしてあげている。
蒐書家、コレクターともいうが、中にはぼくたちの想像を絶する類いの方々も
いらっしゃるようで(詳しくは「書物の敵」を参照のこと)本作品にもそんな
キャラたちがデフォルメされた形で描写されているようだ。
それと、この作品はクリスマスのお話としても読めるとおもう。チャールズ・
ディケンズ「クリスマス・キャロル」は三人の精霊との出逢いにより偏屈男が
生来の人間性を取り戻していくお話だったが、本作品もそれと相似形な印象を
うけるのだ。
だとするなら、主人公の少年の相棒たる「猫」も何かしらの精霊だったかもし
れず、彼の叔母さん(可哀想に、名前をつけてもらえなかった!)も何かの化
身だったかも・・・?

追記
ウィリアム・ブレイズが「書物の敵」を上梓したのは1880年であり、死去
はその十年後である。よってそれ以降の本の受難に関しては他者が責任をもっ
て記録する必要がある。また欧米以外の地域、中国をふくむユーラシア地域、
わが日本、インド、東南アジア、オーストラリア等、編纂すべき歴史はほぼ無
限にあるといっていいと思う。
著述家であり、書誌学者である庄司浅水氏「著作集書誌篇 第三巻」(出版ニ
ュース社)もそうした仕事のひとつ。この本のなかで、庄司浅水氏は、ウィリ
アム・ブレイズの「書物の敵」を紹介しながら、加えてブレイズ以降の事象、
日本のエピソードを加味した新たな「書物の敵」を執筆している。
「書物の敵」はこれ以降も無限に増殖していくハズだ。




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