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よき時を思う
集英社 2023.1
宮本 輝
∥著
(7人)
蔵書数: 2冊
貸出数: 2冊
貸出可能数: 0冊
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竜王図書館 <1012495287>
貸出中 / 1F棚18/913.6ヒ-モリ / / /913.6/ミ/ / 帯出可
敷島図書館 <411011539>
貸出中 / 一般913.6マ-913.9 / / /913.6/ミ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-08-771822-5
13桁ISBN
978-4-08-771822-5
書名ヨミ
ヨキ トキ オ オモウ
著者ヨミ
ミヤモト テル
分類記号
913.6
価格
¥2000
出版者ヨミ
シュウエイシャ
大きさ
20cm
ページ数
379p
抄録
90歳の記念に祖母が計画した、家族のための豪華絢爛な晩餐会。そこに秘められた16歳の日の出会いと別れの記憶…。孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、語られずにきた苦難と情熱を知る。『すばる』連載を単行本化。
著者紹介
兵庫県生まれ。追手門学院大学文学部卒業。「泥の河」で太宰治賞、「螢川」で芥川賞、「優駿」で吉川英治文学賞を受賞。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。
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豊かな人生
(2023/07/12)
あめんぼう/東温市立図書館
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中国伝統の建築家屋、四合院造りの家。
その家主とそこを借りている親戚が外国にいる間、住んでいる若い女性。
この話は冒頭と最後は家主の老人、そしてそれ以外は若い女性が主人公となっている。
ほとんどが女性の話。
と言っても何もオチがある訳でなく、ただあらすじだけを書くと、その女性の叔母が90歳を迎える、そしてその誕生日会を晩餐会という形で開く。
その晩餐会まで、そして晩餐会で食事をする彼女と彼女の家族、叔母の様子が描かれているだけという身もふたもない話になる。
そして、冒頭と最後の老人の話は、長い事蟠りがあり連絡をとってない息子との話になる。
それだけの事・・・と言ったら悪いけど、それを小説に仕上げるのだからすごい。
そして、陳腐にせず空気感を味わう小説に仕上がっている。
変わらない宮本輝さんの世界が広がっていた。
時代遅れというのでないけれど、この時代には合ってない話だと思う。
だけど、それでいいし、それがいいと思える。
こんな世界、時代だからこそ、こういう世界がどこかに広がっている、存在しているのだと夢みたいと思った。
長い人生、色々ある。
死のうと思う事すらも。
そんな人生でも90歳の自分の誕生日会を開こうというのは何て豊かな人生だろうと思う。
自分の誕生日会を開いてもらうのでなく、自分が開く。
そして、自分の人生に関わりのあった人々に祝福してもらい、自分も感謝を御馳走とその空気感でお返しする。
幸せな人生というより、豊かな人生。
だから、あの時死ななくて良かった、という事でもない。
死のうと生きていようと自分で決めた事ならそれで良い。
そして、ラストの風景。
どこかで見た事のあるような・・・懐かしい情景だと思った。
主人公の若い女性の存在感が薄いと感じたけれど、それは彼女自身が個性がないのでなく、周りが豊かな人間性があり人生経験があるからだと感じた。
それを感じるための存在感の無さ・・・と言ったら、これも見もふたもないけれど、そのようにも感じた。
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敷島図書館 <411011539>
貸出中 / 一般913.6マ-913.9 / / /913.6/ミ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
その家主とそこを借りている親戚が外国にいる間、住んでいる若い女性。
この話は冒頭と最後は家主の老人、そしてそれ以外は若い女性が主人公となっている。
ほとんどが女性の話。
と言っても何もオチがある訳でなく、ただあらすじだけを書くと、その女性の叔母が90歳を迎える、そしてその誕生日会を晩餐会という形で開く。
その晩餐会まで、そして晩餐会で食事をする彼女と彼女の家族、叔母の様子が描かれているだけという身もふたもない話になる。
そして、冒頭と最後の老人の話は、長い事蟠りがあり連絡をとってない息子との話になる。
それだけの事・・・と言ったら悪いけど、それを小説に仕上げるのだからすごい。
そして、陳腐にせず空気感を味わう小説に仕上がっている。
変わらない宮本輝さんの世界が広がっていた。
時代遅れというのでないけれど、この時代には合ってない話だと思う。
だけど、それでいいし、それがいいと思える。
こんな世界、時代だからこそ、こういう世界がどこかに広がっている、存在しているのだと夢みたいと思った。
長い人生、色々ある。
死のうと思う事すらも。
そんな人生でも90歳の自分の誕生日会を開こうというのは何て豊かな人生だろうと思う。
自分の誕生日会を開いてもらうのでなく、自分が開く。
そして、自分の人生に関わりのあった人々に祝福してもらい、自分も感謝を御馳走とその空気感でお返しする。
幸せな人生というより、豊かな人生。
だから、あの時死ななくて良かった、という事でもない。
死のうと生きていようと自分で決めた事ならそれで良い。
そして、ラストの風景。
どこかで見た事のあるような・・・懐かしい情景だと思った。
主人公の若い女性の存在感が薄いと感じたけれど、それは彼女自身が個性がないのでなく、周りが豊かな人間性があり人生経験があるからだと感じた。
それを感じるための存在感の無さ・・・と言ったら、これも見もふたもないけれど、そのようにも感じた。