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人新世の「資本論」
蔵書数: 1冊 貸出数: 0冊
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敷島図書館 <410990238>
貸出可 / 一般新書 / /S/331/サ/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-08-721135-1
13桁ISBN 978-4-08-721135-1
書名ヨミ ヒトシンセイ ノ シホンロン
著者ヨミ サイトウ コウヘイ
叢書名ヨミ シュウエイシャ シンショ
分類記号 331.6
価格 ¥1020
出版者ヨミ シュウエイシャ
大きさ 18cm
ページ数 375p
一般件名 資本論
抄録 気候変動、コロナ禍…。人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。唯一の解決策は、潤沢な脱成長経済である-。晩期マルクスの思想をヒントに、危機の解決策と豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。
著者紹介 1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ドイッチャー記念賞を歴代最年少で受賞。編著に「未来への大分岐」など。
2人中 2人が好評価
マルクスを甦らせた
(2020/10/24)
しゅうちゃん/甲斐市立図書館
 人間たちの活動の痕跡が地球の表面を覆いつくした年代。それが人新生(ひとしんせい)の時代。経済成長が困難になり、経済格差が拡大し、環境問題が深刻化している。
 経済成長を図りつつ、環境危機を乗り切ることはできない。環境危機に立ち向かいつつ、経済成長を抑制する唯一の方法は、脱成長型のポスト資本主義に向けて大転換すること。市場原理主義のように、あらゆるものを商品化するのでもなく、ソ連型社会主義のようにあらゆるものの国有化を目指すのでもない。第三の道としての<コモン>は、水や電力、住居、医療、教育といったものを公共財として、自分たちで民主主義的に管理することを目指す。
 人間が環境危機を乗り切り、「平等で持続可能で公正な社会」を実現するための唯一の選択肢が「脱成長コミュニズム」。脱成長コミュニズムの5つの柱は、①使用価値経済への転換。使用価値に重きを置いた経済に転換して、大量生産・大量消費から脱却する。②労働時間の短縮。労働時間を削減して、生活の質を向上させる。③画一的な分業の廃止。画一的な労働をもたらす分業を廃止して、労働の創造性を回復させる。④生産過程の民主化。生産のプロセスの民主化を進めて、経済を減速させる。⑤エッセンシャル・ワークの重視。使用価値経済に転換し、労働集約型のエッセンシャル・ワークの重視を。
 晩期マルクスの思想に活路を求めての提言。世の中を変えていくことは不可能ではない。3.5%の人々が変わると社会は変わっていく。ミレニアム世代(1981年~1995年生まれ)・Z世代(1990年代後半生まれ)に読んでほしい書。
1人中 0人が好評価
環境原理主義者の資本論の欠陥
(2023/07/06)
山口の駑馬/山陽小野田市立中央図書館
環境原理主義という信者の書いた資本論。突っ込みどころ満載。
天は人の上に人を作らず・・でも貧富や貴賤が生まれる。なぜを人間個人に見た諭吉。故に実業を学べと「学問のすすめ」を書く。
社会の背景は違えども、この理不尽を社会の制度の責任にしたマルクスの資本論。でも人は欲深く、皆が聖人君子になることはない事を忘れてしまった。
結果ソ連という大実験は崩壊した。その原因は、個人の欲を抑え込めると思い込んだ宗教と同じ。
本著は、この崩壊の原因を主義の制度の責任にして、環境原理主義という宗教をベースに、資本論を展開する。また人間という「性」を置き去りにしたまま失敗を繰り返す?。

脱成長のコミュニズムの礼賛するが、市民が集まり環境を管理し、労働者が集まり生産を管理すれば、限りなき成長を求める資本主義が終わり環境を保護できるという間違い。
 ☞管理の実態が見えてない。管理とは管理するための組織があり、リーダーや構成員がいて管理が実行できる。
 ☞管理する者が市民や労働者の話合いなら資本家や国家リーダーの様に私利私欲に走らないという思い込み=思考停止。人は皆聖人君子にはならない故に人間ということを忘れてる。わが子の命は他の子の命より尊いのが生物の性。
 ☞宗教信者や原理主義者たちの「思込み」。人は教育すれば、皆が聖人君子になり、成れない人は社会から隔離して再教育すればよい。ソ連の体制と同じだと気づいてない。

 空気中の0.02%のCO2が人為的に増加され0.04%になって未来に3.5℃の温度上昇をもたらし人類が住めなくなるという地獄を絵図を信じる盲者。
宗教信者に共通する「もう間に合わない、今こそ悪を排除し」という正義で、科学の門戸を閉じて異説を排除する。中世の再来?、でも地球は回っていた。
砂漠の夜が冷え込むのはCO2濃度の変化ではなく、空気中の湿度がないゆえだという科学は無視し、都合の良い事実の解釈しか語ってない。

結果を知る神の目で歴史を振り返り、未来が見えると勘違いする現代人。だが過去のどの時点でも誰も一瞬先は判らなかった。
故に今あるものを大事に使い、自然と共存しようとするだけで良い。これが、神々の数だけ正義のある多神教の価値観。GODだけの正義しかなく他の神を排除する一神教の価値観から生まれた市場原理主義に従う必要はない。

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