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修羅の家
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竜王図書館 <1012392070>
貸出可 / 1F棚14/913.6ア-オウ / / /913.6/ア/  / 帯出可
詳細情報
ISBN 4-06-519166-8
13桁ISBN 978-4-06-519166-8
書名ヨミ シュラ ノ イエ
著者ヨミ アビコ タケマル
分類記号 913.6
価格 ¥1700
出版者ヨミ コウダンシャ
大きさ 19cm
ページ数 285p
抄録 中年女性・優子の家には、同じ格好をした10名ほどが「家族」として暮らしている。彼らは優子に虐待されていた。区役所で働く北島は、「家族」の一員である初恋相手の愛香を救おうとし…。『メフィスト』連載を加筆修正。
著者紹介 1962年兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科中退。「8の殺人」で作家デビュー。著書に「人形はこたつで推理する」「殺戮にいたる病」など。
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尻すぼみ
(2020/10/17)
あめんぼう/東温市立図書館
女性を殺害、レイプしている所を女性に見られた男はその目撃者である女性に暴力をふるうが、いつの間にか彼女のペースに乗せられて、彼女の家に誘われるまま行く事になる。
その家は高級住宅地にある一軒家で、女の「家族」と呼ばれる老若男女が数人いた。
元々、その家は彼らの物だったが、事故で知り合った女にいつの間にか乗っ取られ主導権を握られていた。
彼らは女に洗脳され、女の言いなりに知人に借金を重ね、犯罪を犯している。
その家族の内の一人、長女である20代の女性は同級生の男性と再会し、やがて自分の家がそういう状態であるという事を告白する。
同級生の男性は初恋相手である彼女を救いたいと手立てを考える。

面白くて一気に読めてしまったけど、後半と結末に「うーん・・・」となってしまった。
優子という訳の分からない悪魔のような中年女に洗脳されている、というくだりの方が面白かったのに、後半、急に別の話になってお手軽に終わらせたという印象。
これに似た事件は実際にいくつかあって、知っている人ならこれを読んでいるとすぐに思い出すと思う。
私も実際の事件と照らし合わせつつ、これからどうなるんだろう?この女はどうしてこんなになったんだろう?とワクワクして読んでいたのに・・・。

序盤の洗脳の様子がリアルだった。
被害者に罪悪感を植えつける。
暴力、恫喝でガツンと最初にたたきつける。
たまにアメを与える。
自分で手を汚さない。
ここまでの事はないにしても、私が実際に知ってる、人から搾取する人間を思い浮かべてやり口は同じだな・・・と思った。
完璧なサイコだけど、どんだけ人から搾取しても本人は満たされるという事がないのでは・・・と見ていて思った。
その辺りを掘り下げて書いて欲しかった。
加害者が被害者だったというのはどうにもスッキリしない。
それにしても、これほど悪行の限りを尽くす女の名前が「優子」とは皮肉だな・・・と思った。

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