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ブラック・ドッグ
講談社 2016.6
葉真中 顕
∥著
(2人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012232359>
貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-06-220015-8
13桁ISBN
978-4-06-220015-8
書名ヨミ
ブラック ドッグ
著者ヨミ
ハマナカ アキ
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
コウダンシャ
大きさ
20cm
ページ数
540p
抄録
遺棄動物の譲渡会とペット販売のイベントに集まった、隆平、栞、結愛と拓人たち。過激な動物愛護団体<DOG>によって会場に閉じ込められた彼らは、謎の黒い獣に襲われ、逃走を開始するが…。『小説現代』連載を加筆修正。
著者紹介
1976年東京都生まれ。児童向け小説「ライバル」で角川学芸児童文学賞優秀賞を受賞。「ロスト・ケア」で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、ミステリー作家としてデビュー。
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視点がバラけた
(2019/10/12)
あめんぼう/東温市立図書館
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草食主義であり、過激な動物愛護団体の「DOG」。
彼らは、
理想的な犬を生産するため、過酷な交配で犬をボロキレのように扱う企業とそれに対をなす、遺棄され処分される運命にある犬たちを救うボランティア団体の集う場所に「黒い犬」をはなつ。
そこには中学生の団体、上手に生きられない息子と老いた母親もいた。
ボランティア団体の一見いい人っぽい代表。
そこに属する女性と彼女の恋人。
自閉症で特別な能力をもつ中学生の少年とその幼馴染、彼をいじめるクラスメートたち。
犬を生産する企業の代表と犬の心が分かるというカリスマ的な女性。
政治家ー。
彼らに「黒い犬」は襲いかかる。
割に分厚い本だけど、すぐに読めてしまった。
内容よりも文章で読まされたという感じ。
これを下手に書いてたら、ただのつっこみどころ満載の小説になっていたと思う。
登場人物が多く、彼らが個性的で一人ひとりをちゃんと描いているのが良かった。
彼らがどうなるんだろう?
という思いでぐいぐいと惹きつけられる。
考える所もいろいろとある本だった。
ただ、「DOG」という団体のしている事は矛盾だらけだと思う。
人間と動物は同じ、平等だと言い、黒い犬を仲間だとしながらも彼らを殺人マシーンとして利用している。
自分の手を実際に汚す覚悟もなく、上から見下ろしている人間たちは見ていて気持ち良くないし、共感もできなかった。
天使のように可愛い白い犬と狂暴で巨体の黒い犬。
その差は遺伝子上ではほんのわずかな差だと言う。
同じように自閉症の少年と他の子たちの違いもほんのわずかな差。
元々は同じ種なんだから・・・。
それなのに、周りの扱いは全然違う。
自分たちと違う性質のもの、違う主張のもの、そういうのはただ排除すればいいんだろうか。
この本では他にも対なるものが多く描かれていた。
犬を繁殖の機械としか見ない団体と処分される犬を救う団体。
人生上手に生き抜いてきた人、生きるのが下手な人。
貧しく泥臭く生きてきた人間とインテリや金持ちの人間ー。
それらもこの本の結末の視点からすると、そう大した差ではないのかも・・・と思ってしまう。
この本を読んで、ペット業界は裏の世界とのつながりが昔からあるというのは初めて知った。
ペットブームの昨今、その裏にあるものはどういうものか知っておくのはいい事だと思う。
こんな風にいろいろと考えさせられる本で、それだけに視点がバラけたような気もする。
後味の良い本ではないし、犬好きな人にとっては読むのがつらい本だとは思う。
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貸出可 / 1F棚17/913.6チ-ハ / / /913.6/ハ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
彼らは、
理想的な犬を生産するため、過酷な交配で犬をボロキレのように扱う企業とそれに対をなす、遺棄され処分される運命にある犬たちを救うボランティア団体の集う場所に「黒い犬」をはなつ。
そこには中学生の団体、上手に生きられない息子と老いた母親もいた。
ボランティア団体の一見いい人っぽい代表。
そこに属する女性と彼女の恋人。
自閉症で特別な能力をもつ中学生の少年とその幼馴染、彼をいじめるクラスメートたち。
犬を生産する企業の代表と犬の心が分かるというカリスマ的な女性。
政治家ー。
彼らに「黒い犬」は襲いかかる。
割に分厚い本だけど、すぐに読めてしまった。
内容よりも文章で読まされたという感じ。
これを下手に書いてたら、ただのつっこみどころ満載の小説になっていたと思う。
登場人物が多く、彼らが個性的で一人ひとりをちゃんと描いているのが良かった。
彼らがどうなるんだろう?
という思いでぐいぐいと惹きつけられる。
考える所もいろいろとある本だった。
ただ、「DOG」という団体のしている事は矛盾だらけだと思う。
人間と動物は同じ、平等だと言い、黒い犬を仲間だとしながらも彼らを殺人マシーンとして利用している。
自分の手を実際に汚す覚悟もなく、上から見下ろしている人間たちは見ていて気持ち良くないし、共感もできなかった。
天使のように可愛い白い犬と狂暴で巨体の黒い犬。
その差は遺伝子上ではほんのわずかな差だと言う。
同じように自閉症の少年と他の子たちの違いもほんのわずかな差。
元々は同じ種なんだから・・・。
それなのに、周りの扱いは全然違う。
自分たちと違う性質のもの、違う主張のもの、そういうのはただ排除すればいいんだろうか。
この本では他にも対なるものが多く描かれていた。
犬を繁殖の機械としか見ない団体と処分される犬を救う団体。
人生上手に生き抜いてきた人、生きるのが下手な人。
貧しく泥臭く生きてきた人間とインテリや金持ちの人間ー。
それらもこの本の結末の視点からすると、そう大した差ではないのかも・・・と思ってしまう。
この本を読んで、ペット業界は裏の世界とのつながりが昔からあるというのは初めて知った。
ペットブームの昨今、その裏にあるものはどういうものか知っておくのはいい事だと思う。
こんな風にいろいろと考えさせられる本で、それだけに視点がバラけたような気もする。
後味の良い本ではないし、犬好きな人にとっては読むのがつらい本だとは思う。